関東UHF CONTEST参戦記 | 主催 : JARL関東地方本部 日時 : 1999年 2月11日 9:00〜15:00 結果 : オールバンド電信電話部門 第7位 |
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄 |
晴天 平成11年2月11日朝5時半に目覚まし時計で起床。前日の天気予報では雪か雨だったが、今は降って無く晴天の様だ.機材は前夜から積み込み済み。 近くのセブンイレブンで食料を調達していざ出陣。 凍結 昨年のこの時期の山は積雪や凍結で近寄り難い状況だった事から、病むを得づ入間市の茶畑から出場したが、今年はずっと雨が降らないので奥武蔵グリーンラインは乾いている想定で向う.確かに登りの日陰も安心だった. 設営 冬場は途中から降雪になってもすぐ撤収出来る様に、コンパクトな装備を心がける。アンテナは3バンドGP1本としタイヤベースに2m*2のポールを繋いで立て、10DFB*5mを引っ張る。 電源 無線機は430用がFT847で1200用はFT2312。ZLOG用PCの電源は15Vで自動車のバッテリーでは少し低いので、発電機とした。 自動車のバッテリーから供給の場合はエンジを回す前提だからPCが動作する可能性は有るが、その確認は宿題とする。成功すれば発電機も不要でFB。 準備 アンテナのSWRは430・1200共1発でOK。ボイスメモリの録音と再生もバッチリ.パソコンの立ち上げも終わり準備完了.1200FMで周波数確保の交信を20分前から開始.JA1TFJ宿谷さんからコール有り。 CWはZLOGで直接入力だが、電話はハンドマイクで手が空かず紙ログ。 開始 開始は1200FMとし、CALLが切れたら430へQSY。それが切れたら1200へループする作戦を取る。1200FMは案の定呼ばれないが、成績の観点からある程度粘らざるを得ない。 430 7MhzのSSBは1kc沖にQRVしサイドの抑圧を気にしながらQSOする。この事を思えば430SSBは隙間だらけ楽勝だが、430にも文化が有り可能な限りその抑圧を与えない様な配慮が一応は必要。新バンドに付きCQを出している局を下から順にCALLするが、上に行くに連れてQSOがだれて待ち長くなる。もう我慢出来ないのでCQに切り替える。後はデュープチェックをしないので、CQの連呼のみ。 CW SSBのコールが切れたのでCWに切り替える。PCには事前にカスタマイズしたZLOG用の.CFGと.DATを用意し、昨晩確認済みなので楽しみだ。 CQを出すと予想以上にCALLが続く。満足〜満足。PEDと比較すれば信号は強いしスピードは遅いし楽勝。でも長続きしないのが不満! 一瞬の快楽でした. FM 430FMは不法局の巣で嫌いな潜在意識が宿っている。CONTEST周波数の下からチャンネルチェックを入れ、空いてれば更に良い周波数を求める事無く、すぐさまCQを出すのが作戦だ。 今回はそれで数局呼ばれた後に罵声で追い出しをくらい、更に上にシフトしてどうやら安住の周波数を見つけられた。さすがにFMはCALLがCWやSSBの数倍有る。 素早く呼んで来る局は手際が良いが、間を空けて呼んで来る局は番号交換以外の情報を要求され手間取る。 SSB→CW→FM 430シングルならSSB→CW→FMと各モードをループするしかないが、マルチバンドでは430のSSBやCWはレートが悪いので、得点を落とすだけ。 430FMのみに絞ったケースと比較してスコアの悪い事は過去の事例で分かっているがこれがやめられない。遊びなので自分の納得が優先だ。 雪 午前11時半を過ぎた頃からチラホラ雪が舞いはじめた。積もる程では無いが嫌な予感がする。 神奈川県の大山方面では結構な降りとのQSPがNO交換後の短いメーセージで付加される。 午後1時 こちらも本格的な雪になって来た。積雪は問題無いが、もう辺りは一面真っ白だ。稜線で風も有るので斜めにふっている。過去に28Mhzシングルバンドで競い有った7N1BHO局は同じグリーンラインでも横瀬町の丸山に移動中との事だが、既に吹雪で撤収するとのQSPが入った。 日高市に移動の局も退散開始との事だが、リタイヤすれば入賞出来ないし、無理すれば自分が帰れなくなる可能性も有り、思案をしながらのQSO。 リタイヤ 午後2時前には綿雪が大粒に変わり、もう遠慮無く降り始めた。躊躇している時では無いと判断し、2時に発電機を切り、撤収に取り掛かった。アンテナより室内の無線機や小物の整理に時間を喰う。 急坂 グリーンラインへは100m足らずだがここで滑るとガードレールが無いので慎重を期す。まずはタイヤの通るであろう部分の雪を数10mに渡り、落ちていた板で地表が見えるまで除雪した。スタッドレスを信用しゆっくり進む。 無事グリーンラインへ出て安心した、これで帰れる。 スライド 高山不動に向う道はダラダラ下りで、ギヤはローか2ndで徐行する。急坂で無いが僅かに加速したのか緩やかなカーブだが、車が対向車線へスライドした。ハンドルを切ったがアーと思う瞬間にグリップが効いて戻り始めたが今度は反対側にスライドし元の車線に戻った。対抗車線側にはガードレール が無く、又対向車も無く命拾いした。 チェーン 一人の移動にはチェーンは必需品だ。雪は勿論、夏の雨でもダートは水溜まりにスタックして脱出出来ない事が有るからだ。チェーンを付けるのは面倒臭いのが先に立つが、ヒヤーとしたばかりでその必要性を痛感したので、すぐ先の高山不動の茶店の駐車場に入り装着。これで安心だ。 乗り捨て 顔降峠から下り、299に出るまでにも数台乗り捨てて有った。西武日高団地の登りや畑峠の登りでも数台乗り捨てが有り、都度渋滞でいやになった。 でも一番の渋滞は青梅に入ってからで、岩倉温泉から立正校正会迄の坂では通過するのに1時間も要した。坂の途中に乗り捨てられた車は10台以上だ。 <結果> バンド 交信局数 得点 マルチ 430 MHz 219 219 122 1200 MHz 65 65 46 合 計 284 284 × 168 = 47712 <時間ごとの交信局数> (括弧内は電信の内数) 430 1200 ALL [09] 20 30 50 [10] 53(36) 0 53(36) [11] 90 0 90 [12] 34 18 52 [13] 22(7) 17 39(7) Total 219(43) 65 284(43) <時間ごとの累積交信局数> (括弧内は電信の内数) 430 1200 ALL [09] 20 30 50 [10] 73(36) 30 103(36) [11] 163(36) 30 193(36) [12] 197(36) 48 245(36) [13] 219(43) 65 284(43) <マルチプライヤーの獲得状況> 430 1200 ALL [09] 12 23 35 [10] 41 - 41 [11] 49 - 49 [12] 11 12 23 [13] 9 11 20 Total 122 46 168 後悔 CONTESTが終わり成績が出るといつも後悔する事が多い。今回も2時でリタイヤしなければと思うが後の祭り。残1時間は稼動5時間に対し、2割だが後半はデュープが多いので、その半分の1割が加点出来たとすれば、(284*1.1)*(168*1.1)=57731点で10k点増加。 来年の目標はこの58k点だ。 発表はJARLニュース8月号です。どうか入賞します様に! 神様・仏様 JE1RRK 山崎喜久雄 |
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編集者 JR1CLL | RRK トップページに戻る |