ARRL10m CONTEST参戦記 |
主催 : 後援 : 日時 : 1999年 12月11日〜12日 |
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄 |
今年最後の移動 12月も半ばになると朝晩の冷え込みが一段と厳しい。 お正月を半月後に控え、一家の主としては、休みたんびに出掛けてもいられない。 今年最後の移動運用にARRL10mCONTESTを選んだ。12月11日朝〜12日昼で下山するプランだ。 ポイント確保 まだ陽が昇り始めたばかりと言うのにの山腹で3台もすれちがった。 まさかこのコンテストで場所取り?と頭をかすめたが、いつものポイントには誰もいず安心。 犬を積んでおり、猟が目的の様だ。移動運用はポイントの確保が第1の生命線だ。 アンテナ&リグ 晴天で風も無くアンテナはスムースに28M4エレ八木を上げた。 SWRも良く、メーカー製アンテナは安心だ。移動用のFT847は修理中なので、今日は固定用のFT767で挑む。CW用に外付けDSPを持参したが、まずは付けないで挑戦。 まずはCALLから 9時キッカリにスタート。SSB/CWで一通り呼び終えたのでCQに切り替える。 アメリカから約1局/分でCALLを受ける。やはり最初はてこずったが、慣れた頃にはコールが途切れる。 一応は慣れたので、度胸は無いが明日は最初からCQだ。 昼寝 正午を過ぎると北米は静まる。 夕方のEUが開ける迄は、Uゾーンやアジアの同経度地帯と主たるQSO。 効率の悪い時間帯になるので少し休む事にした。運転席で中途半端に休むより後ろで寝袋に入る。 足を伸ばすとラクチンラクチン! Uゾーン 午後2時にアンテナを北西に向けCQで再開。 Uゾーンからまばらにコールが有る。UゾーンのCWは早いので恐れをなし、モードはSSBだ。 それなりにランニングしているとジャミングが入る。その様な立派な電波では無い筈だが認められたのか? ロングパス 夕方も東欧が中心で、西欧が開かない。 東欧の信号は弱く、CQを出せるレベルでは無いので、順に拾うだけ。先のWWで、ドイツ・フランスはショートパスで開いた筈だが、今日の信号はエコーを帯びている。 アンテナをロングパスにすると、レベルが上がり応答も良くなったので気を取り戻す。 風の音 午後7時過ぎに風が舞い始めた。 陽もとっぷり暮れ辺りは自分だけで、冷えて来た。 そんな中をカサカサ言う音が通り過ぎた。山の中の夜一人も回数で慣れたとは言え、恐く無い訳では無く、未経験の事象は気が張る。思い切ってドアを開けたら、落ち葉が風に吹かれて道の上を移動して行く音だ。わかれば安心!わからなければ恐怖? 第1日目終わり 午後7時半でも依然ロングパスだが、応答の有りそうな局は一応呼んだ。 呼ばれるのは緊張するが、呼ぶのは面白さに欠ける。 店仕舞いとし、過去に霜が発電機に凍り付き、朝掛からなかった苦い経験からビニールで覆う。 寒さで寝られず 寒さで目が覚めた。 時計を見ると午前0時を過ぎているので4時間寝た。 マイナス10度でも大丈夫との事で買った寝袋だが? 足先は暖かいが、腰から背筋が冷える。 11月末のWWでは平気だったが、半月前と随分違うもんだ。 もし平地が0度に近い温度なら標高を加味するとここは0度以下だが、車の中はそんな筈がない。 暖かく寝るには電気毛布も良いが、ホカロンに軍配を挙げる。 エアコンは中止 一旦起きたのでエアコンで車内を暖める。 このまま寝ようかと考えたが、以前オートマ車が勝手に発進して事故が続いた事を思い出した。 ギアはパーキング゛でサイドブレーキは引いていても、動き出さ無い保証は無い。 形有る物はいつか必ず壊れる時が来る。 運転席なら直ぐに対処出来ても、寝袋から這いでるだけでも10秒は掛かる。 気になるのでエアコンは無し、発電機は掛けたまま寝る事に決める。 ついでに深夜の28を聞いたが何も聞こえず! 第2日目スタート 朝5時40分に始動したが、案の定何も聞こえず。 6時10分にかすかに聞こえ始めたがまだ判読不可能。CWをSSBの広帯域で聞いている。 6時25分、SSBでは南米のCXが59で入っているが肝心な相手の北米は聞こえず。 6時35分、CWでは判読出来るレベルだが、Sメーターはまだ沈黙。 JAの各局は北米のCQへコールを始めるが?が多い。スムースなQSOには3分間黙って待つ。 CQで粘る 6時40分頃からSメーターも振り始めQSO出来るレベルになった。 7時過ぎにはSメーターが全開になったので、CQに切り替える。 これを味わい為に来たのだから悔いを残さない様に、下手ながらもCWで2時間・SSBで1時間CQで粘った。 北米は午前7時から10時までの3時間が最高のコンデションだ。11時過ぎに閉じて帰宅。 成績速報 478QSO(電話121、電信357)。 ログソフトは今迄のDOS−V版ZLOGからWIN版へ転向した。 やはり慣れない分途中で数回立ち往生した。 73/88 JE1RRK 山崎喜久雄 |
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編集者 JR1CLL | RRK トップページに戻る |