ARRL DX PH Contest参戦 主催 : 
後援 : 
日時 : 2000年 3月 4/4日 
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄

 28Only
  5日午後2時迄に帰宅する制約から、撤収をコンパクトにする為にメインは28Mhz1本とし、夜用に7Mhzを添える作戦とした。
28の4エレ八木を上げたが
SWRが高くて底で1.5だ。今日は遅刻でもう時間が無いので、これで始める。

 いざ開始
 9時に合わせてCQを発射。
すると一発でコールバックが有った。これは嬉しい。
でもコールは直ぐに途絶え、諦めて呼びに回ったり、気を持ち直してCQを出した りで暫く時間が過ぎた。

 調子が悪い
  反射電力の針が負けじと振れてBANDの端ではSWRが2.0で気が滅入りながらのQSO。
予め用意していたボイスメモリーも働かない。
PTT機能は良いが、A
LCが思う様に振れ無いので録音レベルが低いのが原因かも? 無線機の内部雑音が 高く以前より気にしていたが、スイッチング電源が犯人かもとふと思いついた。
遅刻の設営は時間が無いのでアンテナやリグの移動用の改造がまだまだ必要と痛感。

 AGAIN
  コールを一発で取って貰えば、電波は飛んでいると安心するが、AGAINを連発されては飛んで無い証拠で不安だ。
こんな状態でCQを出しても呼んでくれる筈が
無いと気になる。
先方を暫くワッチすると誰にでもAGAINを多発している。
一発でコールが取れない様で、いくらか気分を取り戻した。

  3月は春
 午前11時半、28はフェードアウトがそろそろ始まる時間で、バンド内に空席が目立ち始めた。
勿論強い局は依然頑張っているが、いずれもデュープばかりだ。
薄日が
さすと車内は暖かく、春の気分。スキーの繋ぎを脱いでジャンパーに着替える。

 28八木の点検
 28八木を下ろし点検を始めた。
給電部の外観は異常が無いので、辺りのビスを全て
外し再度締め直して上げたが、変化は無い。
次に給電部の組立で簡素化改造した部分
を当初のメーカー構造に戻したが、変化は殆ど無いので、諦めて上げ直す。
ヘヤピンマッチをドアに挟んで曲げたので、同じ形に戻した筈だが、これが原因か?

  7DP
 次に夜用の7MhzDPを上げた。
紐をポール先端に事前に入れておき、DPの中央
をくくり国旗掲揚式に9mhまで上げた後に両端を持ち上げた。
SWRがDIPが
6Mhz台と低いので両端を各15cmずつ折り曲げた。これによりDIPはバンド 内に移動し、最良のSWRとなった。通常は13mhで使用するのを、4m下がれば DIP周波数が下がるのは当然だ。

 7MhzQSO1
 28のフェードアウト後に21を7のDPで聞くとまだビッグガンが並んで居る。
7のDPに21を入れてSWRを見ると2.0以上と高いので、コールはやめる。する事が無いので、7Mhzで国内QSOで試験を兼ねる。
Contest以外では数年ぶり
にのQSOとなる。15局程やったが目的の無いQSOはつまらないので止める。
反射
電力の針が振れずに、送信電力の針だけが振れるのは実に気持ちが良い。

 夕食
 国内QSOは草々に見切りをつけ、午後5時迄車の後ろで横になる。
目覚しで起きて
5時からコンビニ弁当で夕食とする。最近は弁当に箸が付属して居ず、困った。
この
時の為に割箸を積んでいる事を、やがて思い出して助かった!

 7MhzQSO2
すでにJA向けにCQが出ているので、SPLITでQSOする。
局数は少なく、
周波数も分散している事からワッチ時間が長くなる。
WのCQ時の周波数指定はW局
同志で、JAからのWへの周波数指定もJA同志で同じ周波数を指定している。
且つ
その現象が複数で珍しく無い。
CQを出す当人は分からないので、SPLITが故に
病むを得ないと現象思う。1局呼んだつもりが、数局同時にQSOした事になり得る。

 ジャミング
 WからCQはクリヤーな場所を選んで居る積もりでも、実はJA側ではジャミングのど真ん中だったりするのがおかしい。Wからは聞こえないからだろう。
Wからのワッ
チで聞こえてたり、経験や調査で時間と周波数は絞り込んでいると思われるが。

 くたびれ損
 の骨折り儲けとはこの事にも言える。
つまり1時間くるくる回し続けて10局とQSO。

15局には2時間を要し極めて効率が悪い。WからのCQは数は少なく、更なる望みは薄い。
JAからWへのCQは500WやKWが主力の様で、相応のアンテナと思う。

当局の様な安易な移動では、地域限定のローバンドは沢山のQSOは困難の様だ。

 SPLIT操作
 無線機が変わったので取り扱い説明書に従って操作したが、指定周波数が前回と今回で随分異なる場合はダイヤルを沢山回さねばならず、やり辛い。
でもやっと終わり頃
に気が付いた。
SPLITモードにしたままVFO:A←→Bを入れ替えればメイン
ダイヤルで操作が簡単だ。これでバッチリ!

 28で再開
 SWRが依然は高い不安と不満で、朝6時に28で再開した。
既にポツポツとCQが
聞こえる。朝は東海岸が目立つ。
コールするとAGNが適宜有り、まだCONDXの
立ち上がりが不十分な事と、自分の電波が弱い事を示している。

  53
 午前7時過ぎに受けたRPTは珍しく53。
例え53でもContestに限り59で返す
のが慣習の様だが、生のSと理解したい。それが故にCQでがなっても散発的な応答 しかないのが当たり前だ。

 ワッチ
 午前8時も過ぎると宴たけなわで、呼ばれる局にはすずなりだ。
それらはKWや500
局が多い。
移動でしかチャンスの無い当局は、ANTの調子が悪い事を悔やみながら
のQSOだが、相手から50wにしてはナイスシグナルと言われた。
その後も何回か
言われたが、そう言えばアメリカは通常のQSOでも、ラブリーとかビューティフル とか形容詞を多用する習慣がある。真に受けてはいけない。

  CQ
  隙間でCQを連呼していると何局か断続的に呼ばれるが、呼ばれている時に限って、新たなCQが横で始まる。
数Kc離れていればまだしも、数百Hzのギャップでは
貧弱な当局の電波は潰されて終わりだ。

 <結果>
 バンド  交信局数  得点  マルチ
 7 MHz   18       54     9
 28 MHz  209      627    49
合 計   227      681  × 58  =  39498

アメリカ 215局、カナダ 12局

アメリカのエリアコード分類(PREFIXの数字から)
1エリア 24局   2エリア 18局   3エリア 19局
4エリア 12局   5エリア 18局   6エリア 41局
7エリア 31局   8エリア 18局   9エリア 14局
0エリア 20局          6→7→1の順に多い。

  杉花粉症
 3月上旬になると毎年恒例の花粉症が再発する。
今回は杉林の奥深くへ立ち入った
ので、くしゃみを何十回も連発した。
会社では1回のくしゃみも遠慮がちだが、誰も
居ない山奥は、遠慮が要らないの爽快だ。

 気分転換
 2W前のCWは21に賭けて不調に終ったので、今回は28に賭けた。
でも今回は
アンテナの不調からCW時より更に成績は後退。
午前11時に打ち止めとしたが、
より悔いの残る結果となった。
夜、風呂に浸ると全身に充足感が漂い、成績とは別に
気分転換を味わえた。

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編集者 JR1CLL  RRK トップページに戻る