Japan International DX HF CW Contest参戦記 |
主催 : 後援 : 日時 : 2000年 4月 8/9日 |
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄 |
DXシーズンの終幕 Japan International DX HF CW Contest(4月8〜9日)に参加した。 春のDXシーズン終盤として、目標500QSOオーバーで頑張りたい。 スタート 白み始めた空の下、家の前の僅かな木立から小鳥のさえずりが響く。 朝4時半に起床すると普段とは違う春の訪れを感じる。1時間走行し、予定のポイントに無事到着。まずは21用の3エレHB9CVを組み立てる。 準備完了 室内のリグのセット続いてPCの立ち上げ。ZLOGWinはCWチューンが無い様なので、DOS/Vに戻す。 開始まで残り時間が僅かな時間帯での設定は焦るが、ロスが起きない様に慎重に行う。 本日初登場のALINCOの電源DM−330MVは快調だ。 21Mhzは不調 アメリカにカナダが混じり、時折アジアや南米からコールがある。コンデションは悪い様で他局も空振りが多い。 少しでも強い電波を出すにはバンドエッジと言えどSWR1.8より1.0の方が気持ちが良いので、思い切ってQSOを中断し、アンテナの調整を始める。 21MhzHB9CV アンテナの上げ下げを繰り返すうちに腕力が限界になった。 大胆にショートバーをシフトしたが、DIP周波数はそれほど変化しない。つまり、エレメント長は一定なので、少しは動くがそれ以上は効果が無いとの結論を出し、標準に戻した。 28Mhzへ転換 その後も21は依然芳しく無くチラホラなので、早々と9時半過ぎに見切りを付けて、28に切り替える作戦に転換。 脚立ローテーター付き4エレ八木の組立に1時間半を要した。 先回のARRL−SSBではSWRが高かったので今回は慎重に組み立てたが、バンドの中央ならまだしも、エッジはSWRが高いので致し方無いと悟る。 28も期待外れ 28も21以上には呼ばれず期待外れ。すでに北米はフェードアウトする時間となり寂しい。 無線は駄目でも陽に照らされた車内は暖かで、窓から入る風は冷たく、なんとも心地良い森林浴だ。 14デルタループ それならば最後のあがきで、2本の八木のマスト間に14用1エレデルタループを上げた。 アンテナ自身は昨年のALL−JAで実績があるが、何故か不調。14MhzはDIPでSWRが2.3、それより16Mhz付近にSWRが2.0のDIPが生まれている。 一発でうまく行かないので今日は深追いせず止めて下ろす。 Uゾーンだけが元気 期待外れからなげやり気味で、午後からはアンテナを北西向けでCQを出すとUゾーンから予想以上に呼ばれ気を取り戻しかける。 その後も21と28を交互に切り替えながら、QSO帯域がヨーロッパへ移るが北米同様に活気が無く更に失望を深める。 春の夕方は寒い 夕方も日が伸び空は明るいが風が冷たく、昼間とうってかわって寒くなる。21は雑音レベルが上がり、信号は埋もれた感じで、意欲が減退する。28は雑音は低いが代りに信号が弱い。 早めの就寝 ローカルのOMが尋ねて来たので、すぐ寝る訳には行かず、ダラダラとCQを続ける。 それも午後9時を過ぎるとますます呼ばれず、我慢の限界で草々に寝る事にした。朝の4時半から起きているのでさすがに眠い。 寒さ対策&花粉症 寝袋に入りホカロンを要所に入れて休む。寒さ対策はバッチリだが、花粉症の再発から鼻詰まりで口を開けて寝るので、喉がカラカラで1時間毎に目が覚める。 朝の北米期待 霜が張り付いている窓の間から朝日が差し込む。ウグイスの声が聞こえ山の朝は爽快だ。 漠然とオープンを待つより、CQを出しながら待つ方が無駄が少ないと考え午前6時からCQを開始。ボチボチだがコールが掛かる。 28はフェードアウト 午前8時と言えば佳境の時間だが、もうフェードアウトが始まる。W6から?を貰い、LUを呼べば無反応。 相手の電波は弱く、でも自分はそれより更に弱い証拠。 戦意喪失 もうこれ以上の戦意は無くなり、245QSOで諦める。 就寝時間は長かったが、安眠が出来なかった事から疲れがドット出る。車内はポカポカ陽気で最高のコンデション下で昼寝を始めたが、無線機を切って静かになると時折傍を通るハイカーが気になり、熟睡が出来ず。 11時から撤収を始めて午後1時半に下山開始。 スコア QSO Point Zones Cty 21Mhz 134 134 20 30 28Mhz 111 222 19 40 SCORE=356*(39+70)=388,804 オール東北 ロケが悪いかそれともコンデションか理由はともかくこんな事なら、来年は国内相手でパイルの確実なオール東北Contestに遠征しよう。 |
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編集者 JR1CLL | RRK トップページに戻る |