ALL−JA Contest参戦
     電信マルチ部門全国 第18位
主催 : 
後援 : 
日時 : 2000年 4月 28/29日 
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄

  アンテナ設営1本目
 1本目のポールには、3.5+7のDPと14用ヘンテナを上げる。
7用DP+7用トラップコイル+3.5用延長リードをその場で組み合わる。時間があれば楽しい作業だが、時間が無い時はアセル作業になる。
INVは両端の木立を回避しながらの作業で結構厄介だ。7と14は一発でSWRは再現、3.5は調整へ。

 
3R5用DPの調整
 3.5は片方だけ15cm延長してSWRは30kc下へシフトしたので、片方は付けない事とした。
左右の長さが異なるとインピーダンスが狂うらしいが、この程度は影響が無い様だ。

 
アンテナ設営2本目
 2本目のポールには、21と28のCQ、その下に50用7エレ八木を上げる。
大いなる誤算はポールの中に小石が入っているらしく、最下段がキューキュー鳴り、途中迄しか上がらない。
3本のアンテナが載って上げる時に発覚し、重労働の末諦める。ピンが効いてないので先端の導波器からヒモを垂らしてヒモテーターとする。

 
DPの干渉を解消
 2本目ポールが伸びない分50のエレメントが接近し、7Mhzは少し、3R5は沢山影響を受けている。
DPの片端を10m程北にシフトしバッチリ。見えない問題を見えていた様に解決すると気持ちが良いもんだ。

 
発進前の再点検
 午後8時に目覚しで起き、しばしの休息も終る。
時折突風が吹いているのでSWRで全バンドのアンテナを確認する。星空だがワイヤーが走っているかは見えない。山の夜は寒いので適当にホカロンをかます。

 21で発進
 今日は電信マルチとし、21Mhzからのスタートとした。
少し前からVVV予告を行い9時丁度にCQに切り替えた瞬間に呼んで来た。この瞬間迄は興奮するが、ここからさめ始める。どんどん来て欲しいが世の中思い通りに行かず20分で挫折。

 
50の方が賑やか
 過去の電信電話マルチでは、いつも50MhzSSBからのスタートだった。
今回初の電信マルチは、自分の事前調査で21Mhzのスタートが良いと結論を出し、試したが、今回は50の方が賑やかだ。生き物だから変わって当然。

 
リンギングの解消方法
 DSPのCWフィルター幅を狭めるとリンギングが始まる。これはAGCを切れば良いとのCQ誌の記事を適用するとなるほど無くなる。更にローバンドではATTを入れると音が柔らかく平均化し聞き易い。HighバンドではATTを外し、RF−AMPを適宜入れる。

 
午前3時で第1ラウンド終了
 50からシフトダウンし、3R5で一巡。
一巡目はNEWから始まるのでCQを出すだけとし、2順目以降の後半はコールがDUPEで減る事や又マルチも拾いたいので、CQ+呼びに回る作戦とする。午前3時で一巡したのでしっかり休む。
50歳を過ぎると夜更かしは体に悪い。

 
目標と中間ラップ
 258QSO*95マルチ=24,510点。
目標は昨年のALL−JAの電信マルチでCMMにエントリーのライバルU−OMの107k点。
10万点は600局なら167マルチ。この辺なら背伸び次第で届きそうと希望を持つ。

 
zLOGのトラブルは再立ち上げで
 朝6時には目が覚めた。既に夜は明け青空が車窓全面に展開している。
早速zLOGを立ち上げたが、時間がUTCになったまま。
プログラム内の選択は無いので、ALL−JAから自動でJSTを決定している筈だが、そのSWが効いて無い。更にキーヤーもON部分がホールドしない。電源OFFからの再立ち上げでリスタート。

 
2日目再開
 まずは50で2・3エリアの西方面の新マルチを狙うが外れた。
次は3.5に夜の勢いの残りを期待したが、ピークを過ぎて中味は薄く20分で諦め。
7に入る前に、14の早い立ち上がりを確認すべく10分程点検したがそれは無い。安心して7Mhzに専念する。

 
ハイバンドは6/8が好調
 午前9時半からは14Mhz、10時からは21Mhzを始める。
いずれも6エリアや8エリアがパイルを受けている。1エリアから呼んでいる局は弱いので、近距離はスキップしている様だ。例年ALL−JAのハイバンドは6や8の優勝が多い。

 
2日目の7Mhz
 昨晩は5局/Khzの凄い混雑の7Mhzも2日目の昼過ぎは3〜2局/Khzに緩和している。
従って2局間が500hz以上有る場所に入りCQを出すが、離れているのはたいていKw局の横だ。
音はしなくてもSメーターが9オーバーで振っている。贅沢を言うと何も出来ないので構わずCQを出すが、潰されるが辛抱。

 
やはり疲れる
 移動地での車内は、小心者の私には熟睡出来無いので、夕方になると睡眠不足がたたり疲れがドット出る。
24時間のContestを移動運用するにはマルチバンドでは2泊は必要だ。
且つ、起床〜アンテナ建設〜Contest終了迄40時間の連続稼動が要求される。
私は適宜仮眠を取り疲労を和らげているが、まだ休息が不足かそれとも体力の限界か。

 
後半は呼び優先
 でもその時に目標があるともう少しだけ粘る。
私の場合は、疲労=頭痛なので常備のバッファリンを飲んで1時間我慢すると効果が出始める。
ラスト間近にCQを出しても案外呼ばれ無いので、ラストスパートの高速CQをPCで一発チェックしてNEWならコール、DUPEならスキップを繰り返す。

 
<結果>
 バンド   交信局数  得点  マルチ
 3.5 MHz   109     109     38
  7 MHz   288     288     48
 14 MHz   103     103     36
 21 MHz    74      74     20
 28 MHz    59     59     15
 50 MHz    94     94     14
合 計     727     727 × 171 = 124,317

 
目標と実績
 今回は2日目の夕方に挫折しかけたが、何とか持ち堪えフルタイム戦えた。
とは言え途中で4時間以上の仮眠をしたが、私としてはこれが限界だ。
さて成績は目標は超過し達成した。今度彼に有ったら是非これを肴に話を弾ませたい。

 
BAND別の反省
 3.5・・・2日目の夕方に期待したが、意外と局数が出来なかった。
 7・・・・相変わらずの混雑の中で狭いながらも自分の場所を確保出来た。
 14・・・突風に煽られ、ヘンテナの給電パイプが曲がった。その後SWR=2.0。
 21/28・・・1エリアはCONDXに恵まれなかったと思う。
 50・・・朝夕に西方面のマルチに注意したが、期待外れに終った。

以上

ご意見、ご感想、ご質問等有りましたらお願いいたします。je1rrk@cqjapan.com 山崎
編集者 JR1CLL  RRK トップページに戻る