Field Day Contest参戦
          電信マルチ部門 全国 第13位
主催 : 
後援 : 
日時 : 2000年 8月 5日〜6日 
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄

移動地の検討
青梅の裏山と6Dで行った群馬のミカボ高原を比較する。
@ローバンドは大差が無いと判断する。
AハイBANDは更なる裏山で吸収される裏山より、南アルプス迄障害が無いミカボ高原が有利。
BVUは都心へ幾重の山越えのみかぼ高原より、直接波でカバー可能な裏山が勝る。結論はVUの局数期待とアプローチが楽な裏山とする。

目標
昨年は電信電話マルチを行ったが、夜中に貫徹した反動から午前10時以降4時間も頭痛でQRTした。
今年は電信マルチとし、午前2時に就寝して午前6時に起床すれば同じ4時間の休息でもQSO効率が良い計算だ。先の6Dでの360局クリヤーが最低目標だ。

打順
今迄の50Mhzスタートをやめ、初の7Mhzスタートとする。
7Mhzで景気をつけて、2番手は3R5にチャレンジ。
まずはローバンドをかじった後に430より順にシフトダウンし、最後に3R5で頑張り、2時には寝る。
翌朝は3R5でリスタートし、シフトUPを繰り返し430からループさせる作戦とする。

結果
  バンド  交信局数  得点  マルチ
 3.5 MHz    76     76     28
  7 MHz   203    203     44
 14 MHz    59     59     22
 21 MHz    41     41     11
 28 MHz    30     30      9
 50 MHz    58     58     12
144 MHz    24     24      7
430 MHz    11     11      5
合 計     502    502  ×  138  =  69276

 
さて設営
 暑いので上はランニングとし、草・虫対策で下はズボンとした。
灼熱下では上も長袖の方が良い。肩や首のヒリヒリが無くて楽だ、と後から悔やむ。

 (1本目)7+3R5のDP、14ヘンテナ
4mポールを10mポールに延長すると垂直バランスは取れないのでしなり、毎度の事だが上げるのに苦闘した。
毎回使う物だが、場所や高さ、他のアンテナとの組み合わせから7+3R5のDPは同調させるのにカット&トライが必要だった。

 (2本目)21/28CQ+4エレ/50+10エレ/144+12エレ/430
4エレ/50はUボルトが大きすぎ、ナットをネジしろ最終まで回してもまだ固定できず、片方にワッシャーを寄せて閉める。ヘンテナ用上段のエレメントは度重なる負荷で遂に曲ってしまった。

 
休憩
 午後からの作業は余りにも暑く、エアコンを入れて車内でさぼりとした。
午後4時には日が陰り涼しくなったが、今度は稲妻がはしり、夕立となった。
道路が川となって組立途中のアンテナはおもいきり水をかぶる。
午後5時過ぎから再開したが、設営時間は朝から休みを除いて合計7Hを要した。

 
SWR
 無線機に通電しSWRを最終点検すると21だけ異常。
アンテナアナライザーの確認はOKだったが、DIPが21.4へ飛んでいる。
CWゾーンでは1.7と高いが、19時半を回り、暗くなったので諦める。
直下の50用4エレ八木の影響を受けていると思われる。

 
zLOG
 18Cをロードするが、STOPし使えず。
18に切り替えて回避出来た。帰宅後18CのSTOPを再現したが、数分後には使える様だ。
これでは使い物にならず。自分のパソコンがおかしいかも知れない?

 
ローカル来縫
 午後8時半頃にローカルの精鋭が訪れた。
少し離れた場所に移動して50にQRVするとの事。
今日は青梅と八王子の花火大会で山も見物客が多いらしい。

スタート
 予定通り7MhzCWからスタートし、その後3R5にシフト。
午後10時を過ぎても稲光が止まず、バリバリ音が断続的に入り、CW音がその都度かき消される。

 430からシフトダウン
 430はCQを出す前にバンド内をダイヤルを下端から上端までザーと回す。
QRVの程度を知るのが目的だが、なんと1局も出て無い。
CQを10分間だけ出し続ける事で数局とQSOが出来た。
後継のバンドもまばらで、21・14はヨーロッパや北米からコールが有り。

 
初日は181
 午前1時20分に初日予定を終えたので就寝する。
181局で91マルチだ。2.5倍して450局を第1回目の票読みとする。
真夏なのジャンパーを腹に掛けて寝る。昼間の疲れかから熟睡が出来た。

 
2日目
 朝は目が覚めると既に陽は上がり上空は快晴だ。3R5で落ち穂拾いを済ませた後に、7へシフトUPを始めた。
午前10時頃からはいつもは睡魔が襲うのだが、今回は無い。と思っていたら午後1時頃から、目を閉じると揺れ落ちていく感じだ。
急いで目を開けるとLCDの画面模様が歪んでおり治るのに数秒かかる。

 
最後は7Mh
 午後2時には7Mhzに戻りCQを出す。
すると今迄と違い、予想外に呼ばれる。
QRVする局が増えたか、前後に強力な局が居ないか、それとも7のCONDXが上昇で弱い信号も強く聞こえだしたのか不明。
眠気は消し飛び、真剣に立ち向かったKH0を思い出した。

 発電機は8時間
 2時45分に突然停電、発電機のガス欠が原因。
朝6時半から使用開始だから、8時間は連続で運転できる事が証明出来た。

 
下山
 下山時は山は薄暗くなり始め、フォークランプで走行した。
成木の自動販売機でコーラをガブ飲みした。
酷暑の中で予め買ったジュース類は9本共飲み干し、それでも暑いので非常用の水を飲んでいた。

 
<時間ごとの交信局数> 
   3.5   7   14   21   28   50   144   430   ALL
-----------------------------------------------------
[21]   6   41   0   0    0   0   0   0   47
[22]  48   0   0    0   0   0   0   0    48
[23]   0  0   0    0   3   14  11   7   35
[00]   0   8  23   8   0   0   0    0   39
[01]  11   1   0    0   0   0   0   0   12
[02]   0   0   0   0   0   0   0   0   0
[03]   0   0   0   0   0   0   0   0   0
[04]   0   0   0   0   0   0   0   0   0
[05]   0   0   0   0   0   0    0   0   0
[06]  11   0   0   0   0   0    0   0   11
[07]   0  55   0   0   0   0    0   0   55
[08]   0  20  13   0   0   0    0   0   33
[09]   0   0  15  22   0   0    0   0   37
[10]   0   0   0   0  13  16   8   0   37
[11]   0   7   0   0   0 19   0   2   28
[12]   0  12   8  11   4   0   0   0   35
[13]   0   0   0   0  10   9   5   0   24
[14]   0  59   0   0   0   0   0   2   61
-----------------------------------------------------
Total  76  203  59  41  30  58  24  11  502

 
反省
裏山が有利な筈のVUは、58局(50)、24局(144)、11局(430)と予想外に低く奮わなかったのは誤算。
              以上

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編集者 JR1CLL  RRK トップページに戻る