WPX SSB CONTEST 参戦記 |
主催 : 後援 : 日時 : 2001年 3月24日〜25日 |
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄 |
普通のサラリーマンは 毎日会社と自宅の往復、その会社も朝は早くから夜は遅く迄。 たまの休みは精魂尽き果てて何もやる気がしない。 私もその部類だが、月に一度は普段出来ない無線を移動でやると決めているので23日金曜日の夜はとにかく支度にかかる。 早起きの2条件 24日の朝は目覚まし時計より早く起きた。 何か胸騒ぎがして、すぐに出かける事を思い出した。まだ頭の片隅に若さが残っていたのが救い。 次に体が起きるのに決断が要るのだが、寝ておけばいいのにとの邪念を払って起きだす。 遅刻 朝食、コンビニと所要を済ませ,現地着は7時半。 CONTEST開始の午前9時に間に合わせるにはノーミスでなければならない。 タイヤベースならOKだが、今日は段上に脚立でアンテナを立てて、段下の車に同軸ケーブルを引き込む算段。結局アンテナの組み立てでトラブり30分遅刻 21シングル アンテナの組み立て工事が億劫になって来たこの頃なので,シングルで21用3エレHB9CV。 マッチングの圧着部が取れていたのは前回の撤去時に発見したので、先週用意した端子をこの場で交換。 手間取ったのはそのマッチングモジュールを上下反対に取り付け、上げてから同軸ケーブルが取り付かない事で気付き、又下ろしたやり直しが遅刻の直接的な原因。 北米は弱い 開始後はざっとコールして次にCQを出すのがいつものパターンだが、今日の北米は駄目な予感がした。 何故ならカリブの局にJAとWが群がっているが、Wのコールバックが聞こえない。 これがそれなりに聞こえれば,JAとWがしっかり開いている証拠。 勿論バンド内にWの強力なCQはあるが,それは相応の設備を保有した局。 普通の局はJAのCQにコールバックするのでこの見極めから駄目と思った。 やはりCQは駄目 CALLを続けると最初は確実に増えるものの,一巡後は新局が僅かにしか居ず落穂拾いとなる。 バンド内を巡る事で,全体の様子を掴め,同様にQRV局のCALLやNOをメモする事で励みになる。 その後CQを出すと予想に反しポツポツ呼んで来たが、長くは続かず。 窓からはハイカーの行き交いが目の前。窓を開けているので外に音や声が出ている。 QSOなら英語だし格好も良いが、CQの連呼だけならボイスメモリーでもないと、馬鹿かと思われわしないかと恥ずかしい! 昼寝 朝起きがが早く、呼ばれないだるさと適当な陽気から眠くなる。 参加するだけのCONTESTの気楽さからしっかり昼寝をする。 リクライニングを倒したが,中途半端なので,後部で本格的に横になる。 開いた窓からはそよ風が入るが,開かない窓は直射日光が照り付け暑くて寝れない。 平素の疲れをいやすのも目的の一つだが,寝れる条件が揃わない。 ぶつぶつ思いながらもいつの間にか2時間休む。 花粉症 約20年前に突然花粉症になった。 今が最も辛い時期で毎日薬を欠かせない。 午前中は鼻がムズムズしただけで済んだが、昼寝の間に無防備に吸い込んだ様で覚めるともう我慢でき ない。 確かにこの場所も周りが杉林だ。 1回出ると連発で,やがて鼻の通り良くなるが,間もなく又詰まる。そして詰まったままなのに鼻水がしたたり落ちる。 アラスカ アラスカは北米だが,経度はハワイと同じ。 午前中は日本を相手に捌いていたが、午後にヨーロッパが開けてからはヨーロッパを捌いている。 北米の午後はアジアとクローズしているのに、シベリヤの延長線上のアラスカだけは得をしている? 日本の夕方時間に北米はどことQSOするのか? 恐らくどこも出来なくて、日本とヨーロッパがクローズする深夜以降に、ヨーロッパと北米が日本の朝方迄開けている。 それではアラスカは一日中開けているのかな? ヨーロッパの中のアメリカ 東欧から始まったヨーロッパは日が暮れる頃には西欧まで到達し,午後9時を過ぎても勢いは落ちない。 午前の北米よりは強い感じだ。 何巡もコールすると比較的弱いCQまで呼ぶ事になるが、思いの他コールバックが有る。 相手は完全にコピーしており、むしろこちらのコピーがギリギリだ。 そんな中で20時45分に北米とQSO出来たが、こんな事は10年振りだ。 ホームにアンテナが有れば当たり前でも,月1移動コンテスターには珍しい出来事である。 早めに寝る 午後9時半を過ぎてもヨーロッパは依然堅調だが,CQを出せば呼んで来る程でも無い。 何回も巡ると落穂も収穫が乏しい。 それより鼻水が止まらないので早めに寝る。 朝の心配 3月も下旬となり昼間は暖かくなったとは言え、朝夕はまだまだ寒い。 案の状発電機が掛からず。 自動車のバッテリーに切り替えるが,パワーが入ると暗くなり,容量が足りない様で使い物にならず。 しばらくして一回掛かった発電機が直ぐに切れた。 昨日も瞬低を何回か繰り返しており、調子が悪い。 もう何回引いても掛からない。 そこで居合わせたA−OMの指導を受け,プラグをはずして磨いた。 付着している石状のカーボンを取り去り、頭を磨き,隙間を詰めた。 次に引いたら一発で掛かった、見事だ。 本日の大成果! カリブ狩のローカル カリブの局に群がっているJA各位のNOは一桁のOMが目立つ。 ニューカントリーのWORKにCONTESTを利用している様だ。 いつもラグチューでしか聞いた事の無い軽目のボイスが、この時は別人の様な重いサウンドに変わっているローカルが居た。 SORRY VERY WEEK 今朝の北米はサーチ開始時間が早い事と,強い局は昨日終わっているので,早めにCQに切り替える。 連続的なコールバックを期待し、移動してDX CONTESTに参加しているのだ。 確かに何局かは応答はあるが直ぐに途絶える。 そこで試しに弱い局のCQを探し、応答したら『SORRY URVR WEAK』とのレスポンス。これは参った、 最も開けている筈の時間だし、これ以上CQを出しても無駄と観念し朝8時半に撤収を決めた。 成績 265QSO。 アフリカやカリブも何局か出来たが、ほとんど呼ぶ側でつまらない。 来年はSSNが更に低下するのでこれ以上の期待は無理。 そういう意味ではCWはもう少しだけ楽しめるかも??? |
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編集者 JR1CLL | RRK トップページに戻る |