オール東北 CONTEST参戦
        管内 ローバンドCW部門 第2位
主催 : 東北電波協力会
後援 : JARL東北地方本部
日時 : 1999年4月10日 2100〜11日1200
結果 :  管内 ローバンドCW部門 第2位
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄

 DXペディデョン
 遥か彼方の孤島から電波を出し世界から呼ばれまくる.
そんな空想は出来ても時間の 捻出/お金の確保/当地の免許取得/現地への交通の確保/言葉の障害/体力と気力等 から実現不可能.
国内コンテストでも乗り込みはそれ相応に匹敵するのではと考えた.

 いわき市
 東京から一番近い東北は福島県.東北道の白河市か常磐道のいわき市が候補だ.
実は1 カ月前から道路地図や移動地ガイドで検討し,有識者に確認して1W前にいわき市に 決めた.
 
 出場は7CL
 7CL部門は従来の3.5と7に加えて今年から1.9が追加になった.
5月の群馬コン テストに向けて3月に加工した1.9+3.5+7の3バンドトラップDPを4月5日に 高水山で調整した。

 出発
 朝7時に家を出た。茨城と福島の境に位置する関本PAで『いわき市』の地図を入手。
いわき湯元ICで下りてまずは湯ノ岳を下見。一旦山を降りて食事と食料の仕入れを 済ませ、ポイントに腰を据えたのが午後1時。

 場所の選択
 人や車の通りが少なく視界の開けている場所が良い.過去の経験で,山では暴走運転の 練習の溜まり場に設営して肝を冷やしたり,川では渡し船の発着場で見せ物になった事 もあったのでその点も注意した.

 アンテナは再現
 高水山での結果を一発で再現しバッチリ。最初BR−200のインピーダンス計を読ん でいて,全く異なる周波数でのDIPで頭を抱えたがやがてスイッチに気付き救われた。 その後FT847に接続して相関が証明されたので今後はBR−200だけで十分だ。

 トラップの雨対策
 午後4時から雨になった。午後8時にトラップの雨対策が気になりウォームアップ開始. 3.5のトラップは蓋を固定しておらず、同軸との接続用MJ−5も裸で4時間は濡れた まま。恐る恐るSWR計を見ると雨の影響は無い、ヤッタ!

 スタート
 いつもこの瞬間は緊張する。ZLOGからのVVVを開始5秒前にESCで強制終了し、 Shift+FでFnキーの割り当てを表に戻す。午後9時0分0秒にCtrl+ZでCQコン テストを出す。

 7Mhz
 夜は中国系の民間AM無線と思わしき電波がCW帯を覆っている。そのジャミングの 上にCQを出す。弱い局はその為に聞き辛い。そこで辛抱して最初の1時間は60局. 午後11時に放送が消えた頃は呼ぶ局も減っているのが残念。翌朝は昨晩呼んだ人は 重複で呼べず、母数が減り更に呼ばれない

 3.5Mhz
 夜が本番のこのBANDだが呼ばれない。東北CONTESTはマーナー中のマイナーなん だろうか?と疑いたくなる。翌朝もLSBではラグチューが聞こえるが、CWは全く聞こ えず朝8時過ぎには死のBANDに。

 1.9Mhz
 ここ幅は1907.5〜1912.5の5khz。CONTESTでは生まれて初のBAND。第1 印象は電波が『か弱い』。弱い信号は雑音と溶け合う様でその為か、CWのスピードが 遅い。翌朝午前7時には静まりかえり死のBANDに。

 SWR計
 クロスメーター方式は送信/反射電力とSWRが同時に見れるので精神的に楽だ.雨の 影響が心配で、翌朝と帰りにもSWRをプロットしたがどのバンドも10〜20kc下 にシフトした程度で、雨の影響は軽微で充分に実用出来た。

 三分咲き
 雨で洗われ、曇り空にうすピンクのコントラストが映える『いわき市』の桜はこれから が見頃。後ろ髪を引かれる思いを断ち切り常磐道で一路東京へ.元来苦手なドライブで しかも夜は僅かな仮眠では往復8時間は疲れる.
 
 <結果>
  バンド   交信局数  得点  マルチ
  1.9 MHz     27     27    21
 3.5 MHz     77     77    42
   7 MHz     274    274    74
 合 計      378    378  × 137 = 51786

 <時間ごとの交信局数> (括弧内は電信の内数)
      1.9     3.5     7     ALL
[21]    0      0     62(62)   62(62)
[22]    0      7(7)   39(39)  46(46)
[23]    3(3)    48(48)   0     51(51)
[00]   19(19)   10(10)  12(12)   41(41)
[01]    5(5)    5(5)   17(17)  27(27)
[02]    0      0     0      0
[03]    0      0     0      0
[04]    0      0     0      0
[05]    0      1(1)    0      1(1)
[06]    0      4(4)   21(21)   25(25)
[07]    0      2(2)   24(24)  26(26)
[08]    0      0     25(25)   25(25)
[09]    0      0     32(32)   32(32)
[10]    0      0     30(30)   30(30)
[11]    0      0    12(12)   12(12) 
Total  27(27)  77(77) 274(274)  378(378) 

 <マルチプライヤーの獲得状況>
     1.9      3.5     7     ALL
[21]    -      -     25      25
[22]    -      7     12      19
[23]    2     24     -       26
[00]   14       5      2      21
[01]    5      4      7     16
[02]    -      -      -      -
[03]    -      -      -      -
[04]    -      -      -      -
[05]    -      -      -      -
[06]    -      2      9      11
[07]    -      -      4       4
[08]    -      -      4       4
[09]    -      -      2       2
[10]    -      -      6       6
[11]    -      -      3       3
Total  21     42      74      137

 マルチ重複資料
 JARLニュース3月号30頁8行に,交信局およびマルチチェック資料をB5で要求 されている.
今までは重複資料と言えば,交信局を指し形式も自由だったが,マルチ+ B5は新要求だ.
これはZLOGでは対応してないので,自家発電で対応する事になり, 過去の遺産を検討すると神奈川CONTESTと同じ形式と判明した.

 マルチのSPEC
 コーディング手順は最初にクラブ局はオペレーターネームを削除する。
するとNOの DATA構成は599+地域番号+電力3桁だから、東北各市は10桁で、4桁目から4桁 をマルチとして抜き出す。東北各郡は11桁で、4桁目から5桁をマルチとして抜き出す。 都府県は8桁で、4桁目から2桁をマルチとして抜き出す。北海道は9桁で、4桁目から3桁 を抜き出す。抜き出したマルチをデュープチェックする手順だ。
 これでバッチリ。!

                                 JE1RRK  山崎喜久雄
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編集者 JR1CLL  RRK トップページに戻る