関東UHF Contest 
            参戦記
主催 : 
後援 : 
日時 : 2002年 2月11日 
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄

 掲載忘れ
 JARL−NEWS1・2月号に載ってないので、緊縮財政から廃止を連想したが、掲載忘れも考えた。
念の為にYAHOOで『関東UHF』と入れて検索するとバッチリ出てきた。掲載忘れの様だ。
 
 場所選び
 UHFは山が断然有利、平地で並みのアンテナでは退屈で耐えられない。
毎年この時期の山は、日陰部分の道路が凍結していたり、積雪で登れ無い事も多く、移動場所に悩んで来た。
奥武蔵グリーンラインの東端に位置する高指山なら、一応標高が有りそしてアプローチが短い。
9日に下見を行い、今年は雪が無い事を確認した。

 本番当日
 10日の昼間に青梅市内でも小雪が舞ったので、山は積雪かと心配したが,とにかく11日の朝に出発した。
朝日の照りだす前の時間では、市内でも日陰部の道路は表面が白く、山の日陰部の凍結を予感させる。
危険の無い範囲で、行ける所まで進んだら、目的ポイントまで到着出来た。FB!

 アンテナ
 途中で大雪が降り始め急遽撤収した1999年の関東UHFコンテストの経験から、アンテナは手軽なMASPRO製12エレシングルとした。
小型アンテナ用にポールも2m鉄パイプ2本つなぎの簡便型とし、ステーも張らないで済ます。
そして雪が降り出したら一気に撤収する予定の為にシングルバンドとした。

 PCは19V
 自動車のバッテリーから無線機をドライブすれば、発電機の分がコンパクトになると想定。
しかし、PCが19V起動とはうかつだった。もう紙ログへ戻りたくない。
仕方なく常時搭載の発電機を出したが、寒いせいか掛からず、休み休みシゴいて掛けた。

 ボイスメモリ
 先の埼玉コンテストでボイスメモリが大活躍したが、難を言えば入力レベルが低くかった。
その為に、今回は事前に入力レベルを上げて録音し直したのだが、無線機に入れると以前よりレベルが低い。
使い物にならないので、地声で6時間頑張ろう。これほど声を出す機会も少ないだろうから。

 本番開始
 なにはともあれ、始まれば今の環境だけで頑張るしかない。
2分前から試験電波を発射し、周波数を確保して9時キッカリ『CQコンテスト』をがなり始めたが、応答が無く数分が空しく過ぎる。
SSBから始めたのが間違いなのか、CWへQSYしても寂しい。
開始前の緊張と期待が不満へ変わる。

 晴天で温室
 冬空の下では晴天と言えど寒いのは当たり前。コンテスト開始と共に車の中に居つづける事になるが、窓越しの太陽は温室そのもので、やがて上着の類は脱ぎ捨て、シャツ1枚の常夏気分だ。
窓を開け閉めして温度調整を行う程だ。

 メインはFM
 430はいずれのコンテストも、FMがメインでSSBやCWは局数が少ない。
FMは多くの人が利用しており,コンテスト以外の人との折り合いが難しい場合があり、苦手だ。
車載の場合はその走行地域の伝播環境から、聞こえ始めるとチャンネルの既得権争いになり易い。
気のせいか、最近は数年前よりマナーが向上した様な気がするが、実際はどうなんだろうか

 富士山と大岳山の中間
 ここからは富士山と大岳山が非常に接近しており,その中間にアンテナを向けて固定した。
全てその反射でQSOをしているなら、距離の二乗でロスが発生するから北関東はQSOが少ない。
確かに群馬・栃木・茨城のQSOは殆どニューマルチとなる。

 QRM
 コンテストにはQRMが付き物で,厳しい環境でいかに拾えるかの忍耐と技術の訓練の場だ。
VUでも特にCWは、対峙する山からの電波は強く、周波数が離れていても雑音が尾を引いて耳障りだ。
弱い電波はかき消されてしまうが、その合間合間で信号を拾いQSOを成立させるのは疲れる。

 
 昼前から遂に雪が舞い始めた。
上空は晴天からいつしか曇天に変わった。しかし黒い大きな雲は無い。
今は窓に着いてもすぐ融けるが,これが綿雪に変わり、ワイパーで払わないと前が見えない様だとすぐに撤収だ。
道路に落ちた雪もすぐに融けており、これだと急ぐ必要は無いので,融け具合を見ながらCQを続ける。

 QSO
直ぐに呼ばれなくてもCQをがなっているとやがて応答がある。
応答が有れば次の応答を期待して叉CQをがなる元気が出る。
この繰り返しが切れるとMODEを変えて更に繰り返す。
午後1時を過ぎるとガクッとQSOペースが落ちたが、ここからの忍耐勝負が第2部だ。
6時間コンテストでは、まだごまかせるが、夜を越すコンテストではここらでしっかり寝てしまう。

 SCORE
 227QSO*122マルチ=27694点。
CALL頂きました皆様方に厚く御礼申し上げます。
特にコンテスト型QSOの為に、失礼な部分が有った事をご容赦ください。
この場を借りてお詫びします。

 
ご意見、ご感想、ご質問等有りましたらお願いいたします。je1rrk@cqjapan.com 山崎
編集者 JR1CLL  RRK トップページに戻る