オール JA CONTEST参戦
   電信電話個人マルチバンドM部門 第14位
主催 : 
日時 : 1999年4月 28日 /29日
結果 :  電信電話個人マルチバンドM部門 第14位
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄

場所

 群馬県多野郡へ早朝に出発した。みかぼ林道は、全面通行止めの標識が出ていたが、 ここまで来て引き返せない。
駄目もとで進むと舗装工事現場で工事車両と交錯させて 貰った、ありがとうございました、一難を克服!。

ポイント確保
 いざポイントへ、この寸前の心境は先客がいないでくれと願う一心。そして誰もいず 二難を克服! 東京へは2重の大きな山々が遮っており、CONTESTには不向きな場所。 でも、お客がいなく自分には丁度良い。負け惜しみ?

3.5と7はDP
 前回の実績から、7Mhzは左右を3cmづつ切断してDIP点を10kc上へ。 逆に3.5は左右8cm切断して20kc上へシフトさせ電話のオペレーションも狙う。 7は成功したが、3.5はDIPがBAND上限に移動。これは7が上へ移動した分が 加算された計算だ。元に戻すとCONTEST周波数は1.5以内なのでOK。

50は4エレ八木
 過去に山越えには『6エレでないと駄目』と言われた事を思い出した。でも今やこれ しか持ち込んで無いので悩んでも仕方ない。

14のCQ
 21と28のCQは構造的にも安定しているが、14が加わると一挙に弱くなる。 クロスマウント改造後の初組み立てだが、持ち上げる瞬間にもう右のスプレッターを 支えるアルミ板が曲がった。前面側をIV線で補い、とにかく上げる。

アンテナの干渉
BRー200の測定では7Mhzが全域1.5と影響を受けている。でも1.5なので このまま進む事に決める。原因は14CQの片方のスプレッター長と50用八木の エレメント長の加算を間違え離す距離が不十分だった。再度、無線機+SWR計で 確認すると7Mhzも異常無し。BR−200では電波が微弱で敏感? 助かった!

時間待ち
 準備は一段落したので横になる。山の夜は冷え、セーターにジャンパーでは寒い。 寝袋の中は気持ち良いが、時間が来たので起き出す。夕方から音を立てて降った雨も 止み、一面霧の中。

開始は50
 出足のCQで数局一斉に呼ばれる予定が無音。最初どころか数回のCQも応答が無い。 21時03分に初応答で安心したが、以降もまばらで4エレだから? と心配が再燃。 開始後20分過ぎから50らしいパイルの連続がやっと始まった。

雨と風
 車は締め切っているが、時より突風の音が聞こえる。外に出てアンテナを見るとCQ は90度向きが変わっている。そればかりか、アンカーが今や抜けんばかり。急いで ハンマーで打ち込む。ステーがたわみ、締め直し作業中も結構な力で引かれる。それ にしても数十cmも伸びているが、どこがそんなに伸びるのか? 三難を克服!

3.5
 電話は入る隙間は無いし、CWでも厳しいので順にCQの局を呼びに回る作戦。セン ターチューニングを行い、順にサーチする。大雑把にワッチするのとは違い、隙間を 正確に測定出来る。後端では自分でも入れる隙間と感じた。200hzDSPでCQ を出す。左右に少しかぶるのは当然だが、それなりに頑張った。

夜明け
朝は4時半に白み始めた、やがて日がさすと共に小雪が舞い散る。昨夜の風で21 CQのワイヤーが切れているので早速修理。今朝も風は強く、一旦は向きを正した CQもまたもや逆方向に持って行かれた。


 DSPを100hzにして隙間を強引に探し、そこで1時間半のランニングに成功。 昨年の秋以来ロカコンで7Mhz訓練の成果を発揮!

 14/21/28 風でSWRは揺れている。期待に反し、コンデションが悪くQSOの成果は寂しい。 QSO数が少なくマルチが残ったままなので最後の時間は14でCQを連呼したら 案の定4、5、6エリアから呼ばれた。その分がもろにマルチ増だ。

50
 初日の一瞬だけは痛快だったが、その後は呼ばれない。西向けもマルチ増は無さそう。 東京向けにだとポツポツ呼ばれる。うろうろするより局数増加の確実性は高そうだ。 半分は聞き覚えの有るコールサインで、一部方はの私の名前を言ってくる。終盤は 緊張も無い気楽な感じ。でも自分は疲れで電話のQSOは辛いのでCWへ。

お昼寝
 当日夜はまだしも、翌日の白み始めた後は呼ばれない。CONDXも悪い様で尚更だ。 つまらなくなりリタイヤが頭を過ぎる。我慢するかは昼寝してから考える事にした。 起きてから気は取り戻し、ノンビリやる事に切り替えて、四難を克服?

50の4エレ八木の評価
 @21時20分から始まったパイルは何ら遜色無い。開始時間直後はCONTESTに 興味の強い人達で、6エレ程度のアンテナを保持すると想像する。
 A終盤1時間前の小一時間の連続的応答は、パイルとは縁の少ない人達が中心なので 2エレ程度のアンテナも半分は有ると想像する。
 B今回のCONTESTスタイルはNEWマルチを執拗に追って無い。 つまり他局をレーシングをしてないので勝ち負けが分からない。 以上の証拠から、『一通りの事は大過なく出来るが、専門的追求力には不安が残る』

撤収
 夜は冷え朝は寒い。シュラフは完全に上までチャックを絞める事で、体温を暖気と 換えるが、腰までしかチャックを締めて無いのが敗因で夜中の2時頃から断続的に 目が覚める。初日夕方に降った雨の水溜まりは凍っている。

倦怠感
 @28日は会社が稼働日では年休をとらねばならない。
 A29日の終了が21時では、マルチでは撤収は30日となり2泊3日の期間を要す。
 B3日間の山は、食事と便所が問題。特に後者は雨や夜は我慢で、復帰に数日を要す。
 C呼ばれる開始初日は快適だが、呼ばれない翌日は倦怠感で耐え難い。

課題
 マルチ転校以来丸1年を経過し、慣れ始めたので、今後は新たな魅力を引き寄せたい。 それにはKeyBoardの入力訓練が肝要。まずは今回購入したMDにコールを ランダムに自分で吹き込む。それを自分で聞きながらKBを叩く。これが最良の訓練!

<結果>
バンド  交信局数   得点  マルチ ()は98年実績
3.5 MHz   109( 97)   109 35(36)
7 MHz    214(113)   214 46(32)
14 MHz   65( 96)     65 25(40)
21 MHz   144( 89)    144 19(28)
28 MHz   54(114)    54 13(22)
50 MHz   306(224)   306 14(16)  
合 計    892      892 × 152 = 135584
        (733)     (733 * 174 = 127542)
 3.5は昨年と今年で大差は無いが、7Mhzは今年の方が良い。訓練の成果! ハイバンドは昨年の方が良いのはCODXの違い。50は局数では頑張ったが、 マルチにつながって無い。

<時間ごとの交信局数>(括弧内は電信の内数)
     3.5     7      14      21      28      50     ALL 
[21]   0     0      0       0       0      96      96
[22]   0     0      0       41      0       1      42
[23]   0     0      0       8       0      55      63  
[00]   0     0      0       0       9(9)    31(28)   40(37)
[01]   0     0      2(2)     24(4)    16      0      42(6)
[02]   0     19     9(6)      0       0      0       28(6)
[03]  18(18)   0      0       0       0      6(6)     24(24)
[04]  42(42)   0      0       0       0      0      42(42)
[05]  41(41)   0      0       0       0      0      41(41)
[06]   0     30(30)   0       0       0      0      30(30)
[07]   0    15(14)    0       0       0      3      18(14)
[08]   0     0      0        9       5(1)   15(9)     29(10)
[09]   0     5(5)    14(11)     15(11)    0      0      34(27)
[10]   0     30(30)   0        0       0      0       30(30)
[11]   0     0      0        0       0      0       0
[12]   0     0      0        0       0      26(13)    26(13)
[13]   0     0      0        15(3)    14(6)    0       29(9) 
[14]   0     0      11(11)    15(15)    0      0       26(26)
[15]   0     41(41)   11       0       0      0      52(41)
[16]   0     66(66)   0       0       0      0      66(66)
[17]   0     5(5)    0        13(13)   6(6)    0       24(24)
[18]   6(6)   3(3)     5(5)      0       2     7(7)     23(21)
[19]   2(2)   0       0       0      2      53      57(2)
[20]   0    0       13(13)    4(4)     0      13(13)    30(30)
Total 109(109)  214(194)  65(48)   144(50)   54(22)   306(76)   892(499)

73 CU AGN GL


                                 JE1RRK  山崎喜久雄
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編集者 JR1CLL  RRK トップページに戻る