ALL JA Contest
            参戦記
主催 : 
後援 : 
日時 : 2002年 4月28日〜29日 
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄

 ポイントの確保
 正午に到着しポイントを確保。
シングルバンドだからもっと遅い時間でも設営時間は十分だが、これが移動運用の辛さで、もし同業者が居ると後から来た自分が別の場所へ再移動を迫られる。
それを考えるとこの時間が限界だ.例年なら花を見られる目の前の山桜は、既に若葉が生い茂り、初夏の到来を告げている。

 14用シングルCQ
 今年は14Mhzにチャレンジする事にしている。
DX-Contestで使用したヘンテナはSWRの有効帯域が狭いので,今日は有効帯域が広いシングルCQとした。DIPは14.150Mhzで、SWRは両端で1.3、全域が楽に収まっており安心。
Qマッチの先端に取り付けたバランは自作。
メーカー製なら更に帯域は広いと思うが,これで充分だ。
この日の為に新規に作成した木製の組み立て式のスプレッダーアームも、構想通りに機能している。

 準備万端
 アンテナの次は車内のセッティングだ。
無線機を取り出して電源やアンテナをつなぎ、パソコンからドライブを試す。
メモリーキー、ボイスメモリーそれにハンドマイクからの3ORのいずれの入力もバッチリ働く。
開始時間の午後9時までが待ち長いが、山の中で現世を忘れ、うたた寝をしながら車内で待つ。

 フレンド局到来
 午後6時頃にフレンド局が到来した。
平素からアウトドアを楽しんでいるだけあって、焼きそばを作る動作に無駄が無い。
その焼きそばをご馳走になった後、彼は50Mhzの準備を始める。
話ながらでも慣れた手つきだ。午後7時過ぎに自分の車に戻り、少し横になる。

 発電機が故障
午後8時過ぎに、まずは発電機を掛ける。
直ぐに掛かったが,数分で切れた.その後は何回やっても掛からず。ガソリンにオイルを混合しない場合は『点火プラグが白くなる』と、フレンド局が言うので抜いて確認する。
適当に黒く、違う原因かも? それよりプラグのCAPを抜く時に、それをつなぐバネが折れて取れた。
何ターンかは残っているので圧入すれば導通していると思うが,やはり何回やっても掛からない.

 無事スタート
 無線機は自動車のバッテリーからドライブ可能でも、パソコンが駄目だ.
今更手書きや手打ちに戻れない。諦めかけたその時に,そのフレンド局が彼の発電機を貸してくれると言う.かたじけないが借りる事にした。そんなアクシデントが開始時間寸前に発生したが、午後9時には彼のお陰で無事スタート出来た.

 CONDXは悪い
 SSBでCQを出すが,数局しか呼ばれない。
CWに切り替えて暫く流す。ノイズレベルが高く、信号がざらついている。
テレビやラジオの普段の生活音に馴れていると、何とも聞き辛い。
月に1回、移動で体験するアマチュア無線だが、やっと雑音に耳が慣れて来た?

 故障が続発
 10時過ぎにノートPCのカーソルが動かなくなった。
PADを擦るとその時は移動するが離すとあらぬ方向に飛ぶ。
致し方無く,強制的に電源を遮断し、再立ち上げ。
余計な操作は止めて、相手の質問は無視する事でQSOする。
次はスピーカーの線が切れた.無線機とパソコン、スピーカーは左右に離れており、その間をケーブルで直線的に接続している。
手の出し入れでそのケーブルを引っ掛けたのだ。真夜中に工具を取り出して応急処置で逃げる.

 夜のCONDXへ
 午後11時を過ぎる頃から他エリアの信号は弱まり,1エリア内の信号が中心になる。
それと共に、ざらつき音が解消。
普通の音に戻り、聞き易くなってきた。
SSBはクラブ局が数局居るだけで寂しいが、CWは結構出ている。
それらの局も何回かサーチしてCALL済み.こちらのCQにも応答が無いので早めに寝る。
ラップは84局18マルチ。

 午前5時半始動
 21Mhzでは朝6時から8時頃に国内の多くのマルチが取れた経験から、14Mhzも同様かと想像しトライした。
やはりその様で、昨晩の不調をここで埋め合わせた。
この時間帯は呼びに回ることで暇を潰す事が出来た。
この後の長い12時間を如何に寝ないで過ごすが次の課題だ。

 メモリーキーが不調
 CWでメモリーキー時に文字内の一部分を飛ばす現象が10回に1回程度発生する。
文字には関係は無い様だ。
PCの故障とすれば,カーソル移動が不調な事から、その原因でメモリーキーのREADミスを誘発させている? ZLOGのバグとすれ、今までのVerでは発生してないので、直前に更新したのがアダとなっている?

 CONDXは最高潮
 正午の頃はCONDXが最高潮で、SSBでは10Khzには4局が,CWでは1Kcに4局が整然とQSOを行っている。
7Mhzに近い混雑。SSBではCQを出したくても、遠慮がちな自分には入る隙間が無い程だ。
SSBは50Khz幅しか無いのでContest周波数を広くして欲しいと思う.でもCQを出しても蚊細い電波では呼ばれないから同じかも?

 CONDXは下り坂
 午後3時を過ぎる頃から、信号がざらつきかすれ始めた。
昨日の夜の出足と同様で、その時間帯に入ったからか? こうなると弱い電波はより弱くなり,自分のSingle−CQでは相手のCQに応答しても一発で返答を貰えない。
順番待ちは過ぎるのを待てばいいが、一人で呼んでも無視され、ガッカリする事がたびたび。
こうなると対策は八木アンテナ化だが、14用八木は移動では重すぎて駄目。ワイヤーアンテナの欠点を思い知る。

 夕方の活況は
 21,28や50では午後5時頃に、遠隔地が入感し易い。
14Mhzにも朝方は応用出来たので,夕方も期待する。
しかし特別な入感は無い様だ.6や8のKW局は朝からズーと聞こえており、同じ顔ぶれだ.ここでひと稼ぎ出来ればと期待したが,NEWマルチは望めず,局数もちんたらしか増えず。

 閉店撤収
 午後6時半を過ぎる頃からCONDXは更に下り坂となり、ざらつきかすれに加えてぶつぶつ音も発生。
CQを出しても呼ばれないし、辺りはとっぷり暗くなる。
発電機も終了時刻には返却する予定。
午後7時で閉店とし、撤収を始める。22時間だが,368局50マルチで14Mhz初回のContestは終了とする。

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編集者 JR1CLL  RRK トップページに戻る