WW-D-SSB Contest
            参戦記
主催 : 
後援 : 
日時 : 2002年10月26日〜27日 
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄

 10余年振りに固定から
 前のサイクルまでは、固定からContestにチャレンジしていたが、段々エスカレートして、妻子から総スカンを喰らった。
以来、Contestと言えば、怪訝な我が家を脱出し、森林浴を兼ねた移動運用で十余年頑張って来た。
当時喧嘩の種となった長時間のガナり対策はその後出現した救世主のボイスメモリを多用し、電話でも音を出さない事とする。
もう一つの問題だった子機電話へのインターフェヤーは、TXにはLPFとコモンフルターを入れ、ACにはコモンフルターを入れた対策で解消した様で、自宅内のテレビとミニコンポとビデオも影響は無い様だ。


 運用のコンセプト1
 ここで又追い出されたら困るので今回は次のコンセプトを実行した。
狭いウサギ小屋の我が家では、朝晩はガサガサしない。折角の休みでゆっくりしたい朝の時間やもう休む遅い時間に、余計な雑音で刺激を与えない。
妻のコントロールする食事や風呂には素直に従い,無線が素で生活のリズムを乱さない。


 運用のコンセプト2
 インタフェヤーへの配慮はCQを出さない事である。
CQを出すと電波の放射時間が数倍に増える。するとインターフェヤーの確率も数倍に増えると想定される。
4Fの屋上に設置したルーフタワーに21Mhz3エレ、無線機はベヤーだし、どうせ呼ばれない筈だ。NEWを得る為にALCを大振りさせる様な無駄な努力はしない。
我が家と人様の環境は異なり、インターフェヤーの有無は判らないので慎重さが必要.


 Contest開始前
 ボイスメモリのF1に『JE1RRK』、F2は『5925』と2種を用意し,ALCの振り始めでVRを止める。
CQ連呼のカリブの局を探したが、私の無線装置では発見出来ず、世の中は甘く無い。WやVEのビッグ・ガンがCQを連呼しているので試しにF1を押すとCALLBACKが有り,
次にF2を押してQSOが無音で成立。とりあえず基本方式が成功し準備はOK。


 土曜日の午前9時
 21.150から順に上へCQを探して、F1とF2でQSOを成立させ、まずは安心の滑り出し。
21.200を超えるとWの局で混雑してはいるが、適当な間隔も有り,慌てる事はない。
Zone5は既にフェードアウトしている様で,4や3ばかり。
南米の各局はWとのQSOに専念している様で,CALLしても振り向かれないので後回し。カリブの各局は鈴なりに呼ばれており、暫く眺めていたが勝ち目は無いのでSKIPした。


 土曜日の10時
 21.350を過ぎる辺りからJAのCQが並び始める。
下の混雑を避けたWの局も散見する。この時間ではJA以外のASIA局は、Wの集中砲火を受けている。
WとQSOが一段落した南米の局からは応答が得られ始める。F1には『Japan Echo One Romeo Romeo Kirowatts』と録音したが、DXの返答は『Japan Echo One Radio Radio Kirowatts』が多い。
次の録音はそうしたい。


 土曜日の11時
 BANDを一巡したので振り出しに戻ると、21.200以下では沖縄が開けているせいか、国内QSOが盛んだ。
ASIA RUSSIAが入り始めたが、代わりにWの弱い局は消え始めた。
開始直後の熱闘は冷めてBAND内も落ち着きを取り戻し、各自のペースになった様だ。


 土曜日の正午
 OCやASIAの局の割合が増え,北米の局が段々フェードアウトしていく。
EUが開ける前のこの時間帯にOCやASIAとQSOするのが得策だ。アンテナをWに向けたままでJTを何回CALLしても振り向いて貰えず,
アンテナを向け直してやっとQSO。


 土曜日の午後1時
 EUの中心とも言える5Bがいきなり入感開始。
手前のEU.RUSSIAや北欧から順序正しく入感すると予想していたが、外れた.
ASIA向けにアンテナを南方向に向けていたのが幸いし,CQを連呼するZD8を発見、速やかにCALLし即ゲット。
ZK1がJAの猛パイルを受けているが、同緯度地帯は設備がせこくても取れるとの過去の経験と自身から、やはりヤッと取れた.


 土曜日の午後2時以降
 ContestではSPLITや指定類は無い思っていたが、朝の一部のカリブやこの時間のZone36も猛パイルで潰されない善後策?か指定をしている。
自分は暫く巡って来そうに無いのでSKIP。Zone33も聞こえるが、凄いEUのパイルを潜ってQSOするJAが居るのが羨ましい。


 土曜日の午後5時以降
 もう終わりかと思い始めるこの時刻にロングパスが開けた。応答は南欧だけで北欧は反応しない。
妻は夕食の支度で近くに居ず、今日は閉店が近いのでMICに切り替えて北アフリカを数十回CALLしたが、弱い電波は届かない。
ついでに数局CALLしてMICとVOICE−MEMORYを比較した結果,MICの方ががなる程にSN比が良い様で、応答が良いと再確認した。


 土曜日の午後8時以降
 夕食が終わり、風呂に入るまでの1時間+?が今日の最終ホールだ。
外が明るい時間帯ではCALL−BACKが有った筈のEUの同地域から応答が無い。
全体にフェードアウトに向かい始める時間なので,弱い電波では届かないと判断した。
呼ぶほどに惨めになるので、アンテナを南に向けて最後のOCやASIAの落穂拾いを始める
初日はサラリと178局で店終いとする。


 日曜日の朝7時
 昨日は高い木(ビッグガン)が立ち並ぶ間には雑木(QRMやQRN)が生い茂っていたが、今日は林間コースの様に高い木の間も芝生で、遠くが見透せる様な爽快な始まりだ.
昨日のQSOは、スピード優先で少し荒かったが、今日は丁寧な気がする。
昨日はW中心の中米やカリブだが、今日はJAにもアンテナを向けてくれている様で強い。
既にこれを期待する多くJA局のパイルで、跳ね飛ばされる事しばしば。


 VOICE MEMORY
 パイルではフルコール取って貰えない事が多く,その為に自分のCALLを言い直し、加えて5925を付けるのが一番合理的な様だ。
今回はF1:JE1RRK、F2:5925の二つなので準備不足だ。
次からはF3:JE1RRK5925、F4:RRKの2つを追加する必要がある。サフィックスの受けが悪く、その対応としてF4を設ける。
早い話が電波が弱いからだ。


 日曜日の午前10時
 WのビッグガンへのCALLは殆んどDUPEで、未QSOの局を探すのも疲れる。
JAの一軍局はQSOが終わったと思われるカリブへのCALLへ参加して時間を潰す。
WはASIAとの良いパスは残り数時間となり、ASIAの各局はWからのパイルを浴びている。


 日曜日の昼下がり
 昨日は夕暮れが迫るとEUへは電波が届かなかったので、日の高い内にEU方面のパイルに参加。
速やかな応答が無い場合は、PROCを入れたり切ったりしながらF1キーを適宜押し、チャンスを伺う。
昨日は蚊帳の外だった北アフリカが今日はQSO出来た。
依然猛パイルは続いているが、ラッキーだ。しかし夕闇が迫ると、昨日同様にEUから無視が始まる。
すると電波の弱さを再認識し、情けなくなる。


 最後は
 DXCC−AWARAD上のNEWは昨日がZD8、今日は最後にA6が現れた。
電波は強く,CQの応答はEU中心だが、空振りも目立つ絶好のチャンス。
ANTは西で間違いないので、F1を50回程度押すが僅かにかするだけで応答が無い。
諦めきれず、VOICE−MEMORYから肉声に切り替えるが駄目で諦めて終わりとする。
事後、OMに話したらEUへアンテナが向いてるのでJAからは北向きだと教わった。


 成績は
 QSO:305、POINT:815、ZONE:30、CNTRY:72が今回のSCORE:83130だ。
声を出さない事を基本としたが、CALL−BACKがフルコールで無い場合はや間違い訂正の場合は致し方無く声を出した.
この日の為に前週の夜にZLOGと無線機を繋ぐADAPTORを改造したり、CALL等を録音したり,慌しかったが,無事終了した.
 

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編集者 JR1CLL  RRK トップページに戻る