ARRL RTTYRoundup Contest
            参戦記
主催 : 
後援 : 
日時 : 2003年1月5日 
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄

 
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 1月5日、目覚まし時計で午前6時半に起床。
まずは無線機に火を入れてヘッドホーンを当てるとWからRTTYが大入り満員で21.070〜21.125に展開中。
1W前のRAC WINTERとは大違いだ。早速コールするが、信号が弱いのか要領が悪いかで何回も先を越されて1stQSOは06:55だ。

 
混信の間隙を
 CWなら耳で聞き分けられる程度だが、混信を受けながらの2信号の組み合わせを復調するのは大変そうだ。
CALLやURのマクロの単語数を3から2へ減らして、混信の間隙で拾って貰う作戦とする。
MMTTYのログはACCESSを前提としている様だが、そのアプリは無いのでログはZLOGへKBから手打ちする。

 
ZLOGとMMTTYとリンク
 ZLOGの説明書によればMMTTYとリンクするらしいが、リンク方法が現在までの調査レベルでは不明だ。
CFGは、PCとリグのつなぎは、MMTTYやZLOGの設定は、それに操作方法とわから無いだらけだ。
とりあえず、CFGは最も近いARRL10mでCWとし、POST-CONTESTでCW→RTT
Y、28→21へ書き直す予定だ。
ここがリンクすればCQを出す側に回れるが、この様な状態ではコールするのが精一杯だ。

 
KH6/KL7
 ARRL10mと違うマルチはKH6とKL7だ。ZLOGへはHIやAKで入力しながら手元のメモにはNOを書く。
青梅AMCのOMも頑張っている様なので、どちらがコール−backされるか同時にコールさせて貰う。
午前10時を過ぎると、BAND内には隙間が出来、JAのCQが目立ち始める。
そして11時にはWも殆どフェードアウトし、僅かに残ったCAも字化けが始まっている。

 
昼下がり
 昼食後には、UゾーンEUの入感が始まっているが、SAやOCも同時に聞こえる。
ここはアンテナを南に向けてSAやOCをコールする。SSBやCWでは賑やかなBV/BYは居ない様だ。
QRZが多いので、DEとURの単語を2個から3個に増やす。

 
午後は閑散
 数局から信号はいつも出ているが、朝の北米の様な厚みは無い。
やはり主催と参加の立場の違いか?それでも午後5時頃には21.80-21.110の30KcはRTTYで埋まっているので、全て確認するのに30分は潰れる。
家庭平和の為にはに家事とバランスと取り、CQを出さない限りはこんなもんで丁度良い時間の巡り合わせだ。

 
EUがフェードアウト
 午後8時を過ぎるとEUもいよいよフェードアウトだ。
アンテナを南に向けるとOCとSAが聞こえるが全て昼間のDUPEで、21Mhzでは一日の終わりとなる。
今晩で年末年始の連休も終わり、明日から出勤開始。でも今朝の勢いが忘れられないので明日の朝少し聞く気になる。

 
朝6時
 月曜の出勤前の1時間、朝6時から7時まで頑張ってみた。
6時20分にようやく信号が聞こえ始める。双子山は描けているが、右の丸十字がまったく駄目。
6時25分に1番手のLU局が文字化けを含みながらもやっと復調出来たが、昨日のDUPE。
6時30分にWの1番手が復調出来たが、鈴虫の音は遠く、昨日の大合唱には程遠い。
6時40分に新局を発見。コールするが、W内の局とのコンタクトが次々と続き、当局とQSOは5分後だ。
6時50分にWとJAは完全に開いた様だが、出勤優先で閉幕。今朝のQSOは3局だけ。

 
成績
 83QSOで45マルチ。100QSOを目標にしたが、午後のEUが期待の半分程度だったのが誤算。
今後の課題は@MMTTYとログのリンク化、A受信や送信のノイズ抑制策の検討と推進。

 
遅蒔きながらRTTYを
 国内CONTESTはマンネリだし、かと言ってDXCCもパイルアップには3エレ八木では歯が立たず。
なんとなく見るDXクラスターにRTTYの文字がわりと多いのが気になる。
どんな物なのか、2002年11月の青梅AMCの例会で先輩諸氏に伺うと、私でも出来そうな雰囲気だ。

 
FT767のFSK
 MMTTYが良いと言われたので、早速DL。多々あるHPの中から入門書を印刷し、休み休み読む。
まずは切り替え器が必要との事から、回路図を見る。FSKやPTTをTrでスイッチングしているので、これならLS06が1個で可能と思い、早速自作した。
そしてホーム用の無線機:FT767GXXに接続するがPOが出ず、最初からつまづく。
FSKモードにして、PTTをONしている間に出力文字に合わせてFSKをON/OFFすればRTTYの電波が出ると考えたのだが、無線機側でFSKの発生器を内臓してないと思われる。
YAESUのHPを探すと、MAILの質問は受け付けないとの事から聞くのは止めた。
どなたか、この疑問がお分かりでしたら教えてください。

 
AFSK
 一旦は諦めたが、数日後にローカルのOMから、まだRTTYは出来ないのかと電話を受けた。
上記の話をしたら、無線機をLSBにしてPCのAUDIO出力を無線機のMICに入れればAFSKで動作するので、まずはそのケーブルを早く用意する様にとの激励を頂いた。
翌朝、MICプラグやオーデイオプラグを家捜しし、そのケーブルを早速作成した。

 
OK DX RTTY CONTEST
 21MhzのRTTY用周波数で、MMTTYのCALL欄にTESTを入れて試験電波を発射してみると、POやICメーターが元気良く振れて、RTTYの電波が出ている事を予感させる。
送信が止まった次の瞬間に、当局を呼ぶ局があるではないか!もしそうなら初RTTY−QSOなるかとの思いで、CALL欄に先方のコールを入れて送信した。
こうして初のRTTY-QSOに成功。更にRTTYが数局出ているので、或いはと思い調べたら、今日は【OK DX RTTY CONTEST】の日だった。
その勢いでQSOを継続した結果、東欧を中心とした36局21カントリーとQSO出来た。ついでにログも提出した。

 
DSP
 ローカルのOMに実現した旨を報告したらアドバイスを受けたが、要約すると@山と谷の差が少ないと復調出来ないが、これはノイズをサプレスすれば改善できるA綺麗に復調中でも、隣により強い局が出現すれば、同調した筈の山谷が壊される。
 これはバンドパスを狭くすれば改善できるBノイズに埋もれた弱い局も、ノイズの抑制が出来れば、復調の可能性が有る。
それらを実現するのがDSPとの事から、昔買ったTELERECODER製のTDF-500を挿入したが、効果に乏しく、入力GAINのコントール役に使える程度だった。

 
FT847
 固定用のFT767にはDSPは無いが、移動用のFT847にはDSPが装備されている。
FT847とその電源を大晦日の夕食後に車から外し運び込む。FT767と同じ接続方法を検討する。
GはMIC、F間はMIC−GRDで互換だから、PCのAUDIO-OUTからMICへの接続はOK。
問題はPCのAUDI0-INへの無線機側出力だが、FT767のAF−OUT端子がFT847には無い。
コネクターの互換するEXT−SP端子を代用したが、これでは音が聞こえず、五里霧中で駄目。
それでも一度は試す。送信に切り換わり数秒経過後に送受信切り替えリレーがバタつき鳴りだす。
これでは駄目なので取り説を開くと、DATA−IN/DATA−OUT端子を使う方法が書かれている。

 
DATA−IN/DATA−OUT端子
 この端子に合うケーブルを作成しなければならない。
抵抗とコンデンサー各1個だけだが実際には基板と線材に端子類が必要だ。
部品箱を点検し作戦を夜な夜な検討しながら寝床に就いた。
小雪のちらつく元旦の朝に早めに起き出し、物置にある金ノコで基板を適当な大きさに切る。
コンデンサーは部品箱の予備が有るが、抵抗は無いので、過去に製作し使わ無い基板から外す。
半田ごてや半田吸い取り機で作業開始。妻が正月料理の準備をしている間がチャンスだ。

 
NEW YEAR PARTY
 正月2日、昼過ぎから夜まで断続的に21MhzでNEW YEAR PARTYのRTTY局をワッチする。
RTTYは全く聞こえず、大いに期待外れ、現実は厳しい!VUでは有り得るとの勝手な想定で、144と430のアンテナを急遽繋いだが、無駄な結果に終わった。

 
切り替えに不安
 正月3日、今朝も元旦・2日目に続いて小雪がちらついている。
昨日は送信できたFT847が今日は送受切り替えリレーが鳴って電波が出ない。
思い当たる節は、PTTに直列に入れた20K?。取り説の示す2kに戻したらチャタ無しで動作を開始した。
PTTラインへ直列に入る抵抗が大きいと電流が抑制され、切り替えリレーが不安定なのが原因?

 
FT847は打ち切り
 NYPはあてに出来ないので、ローカルのOMを正月構わず、道ずれにする手だ。
早速有線で呼び出し、430FMで連絡を取りながらRTTYの確認を始めたが不調。
周波数が変動してクロスパターンが再現出来ないらしい。無線機の故障と言うより、高周波の回り込みとか?確かに無線機の裏側は各種の線材が飛び交い、自分で見ても釈然としない位だ。
FT847は一旦打ち切り、先般順調だったFT767に戻し、5日のRTTY CONTESTにチャレンジする。

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編集者 JR1CLL  RRK トップページに戻る