全市全郡 Contest 参戦記 主催 : 
後援 : 
日時 : 2003年10月11日〜12日 
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄

 第1ポイントを確保
 青梅の裏山を第1ポイント、第2ポイントを埼玉県日高市、第3ポイントを群馬県と設定した。
同業者が居るとQSYが前提なので、第3ポイントでも日暮れ迄にアンテナの設置が終わる時間に出発したら、午前11時半に第1ポイントが確保出来て一安心。

 本日の忘れ物
 参加部門はシングルバンド14Mhz電信電話とし、アンテナはいつもの短縮3エレ。PCは今までのWINDOWS95や98のからXPに変更しKEYをUSB接続とする。
移動で使うのは初で、TUNE用スイッチが無く不便だ。
それより先回修理した筈のボイスメモリアダプターが故障。
単独でMIC端子へ接続してもPTTが効く。
一見では異常が無いので今日はボイスメモリを諦めなければならず、幸先が悪い。

 夜は雨に
 昼間の曇りから、夕方は雨になった。
DXをワッチして開始時間を待った。
ホームのANTは21だけで、そこでは聞かないJWと14でQSO。
14SSBでは周波数確保を始めているクラブ局が1局。
ちなみに21Mhzでは、数局が場所取りを始めており、21の方が華やか。
数年前の50ではこの時点でBAND内が一杯になっていた事を思い出す。
ボイスメモリが無いのでCW中心の運用とする。

 開始
 午後9時1分前からVVVを連呼したので、CQに切り替えた瞬間からCALLを受けたが、ロカコンの様に集中砲火を浴びる事は無く、何局も続かず、すぐに呼びに回る。
開始早々と言うのにQSOは耐久性ユックリズムで行われており、合わせざるを得ない。
埼玉市に区制が施行されているが、ZLOGが対応してない。
事前に.DATを更新してないのが原因だが、他の市郡番号を入れて処置し、メモに受けた番号を記入して、後から入れ替える事にする。

 午後11時
 午後9時台は26QSO,10時台は更に低調で8局で合計34局。
それもクラブ局が多い。外の雨が強くなって来たので、1本しかない傘を発電機に被せる。
アンテナと同軸ケーブルの接続部に溶着テープをしなかったが、どうにもならないのでこのま
まとする。
CWは行き詰まりなので、MICでがなり続けたらSSBでも応答を貰え、11時台は19局QSOで53局になった。
寂しい話だが現実は直視しなければならない。傘を2本積み込む事。

 EU Sprint Autumn
 深夜0時からDXコンテストが始まり、BANDのエッジ側が騒がしい。
当局のCQにも応答が入るので、「CQ CONTEST」を「CQ JA CONTEST」に変える事で、呼ばれ無くなった。
応答が無いのにCQをがなり続けるのも空しく、ボイスメモリの大切さが身に染みる。
CWも応答が無いので、今日は59QSOで寝袋に入る。

 朝5時半に起床
 夜中は車の屋根を叩く雨音で目が覚めた気がするが、寝袋に肩まで入っていたら寒さも無く、安眠の感じ。
目覚まし時計で起きたが雨が上がっており、ぬかるみになっている。
発電機を掛けに行くのに靴が水でしみた。
ゴム長靴は積んではいるが、ついつい足元の靴を履くのが楽だから。

 FISTS Fall Sprint
 依然DXコンテストが盛んなCWだが、FISTSと名打っており、こちらはアメリカのCONTEST。
当局がCQを出していると他の局が同じ周波数にCQを被せてくる。
聞くとアメリカだが、これは当局の電波が相手まで届いてない証拠で、またまた寂しさを感じる。

 午前6時半
 皆起き始めたのか、それとも電離層の状態が変わったのか、九州や北海道が急に入り
始めた。
この瞬間からALL−JAやFDではマルチGETの一斉CALLが始まるのだが、ACAGではその価値が低いので、比較的冷静な雰囲気。

 西側のマスク
 FDでは更に上の場所から出たが、山壁が目の前で西側への悲哀を思い知った。
今日は稜線の林超えで山のスロープに掛からない予定だが、実際はかなり掛かっている。
4エリアのCQへANTを向けてCALLするが応答が無い。
後からコールした他局には応答が有り、その後に再コールしても、CQを出されては降参だ。
これではやる気が減退してしまう。
聞こえる局は順番待ちをしても全て応答が欲しいのが人情だ。
6エリアは全て応答が有るので、まだ救われる。

 同業者
 先回のFDでは同業者にこのポイントで先を越されたが、今回は後から数人が通り過ぎた。
家電リサイクル法の適用で、山に不法投棄が増え、その抑止でアチコチの山に柵が張られ、従来の移動ポイントが絞られているとの事。
ここはFBなロケでは無いが、手頃だけが売り。

 QSO目標
 QSO数の伸張は依然として低調で9時前に累計で100QSO、11時半に150QSOだ。
昨晩の終了が59QSOだから従来の経験では1日換算では3倍になり、180QSO。
でも14は翌日に偏重しているので、4倍して240QSOが目標。
夜は安眠出来たとは言え、時間が平常の半分なので昼になると眠い。
外は10月と言うのに雨上がりで暖かく、CWでCQを流しながらCALLを待つと自然と目が閉じる。
CALLの対応が遅れ、違うキーを押したりしてまごつく。

 午後2時
 朝方弱かった西側の信号はこの時間に強くなり、朝方無視された分を取った。
いつもこうとは限らず、反対の場合も有るから、やはり最初のチャンスで射止めるのが最高。
午後2時過ぎに200QSOを達成。
但し昼を境にCALL数が減少しており、嫌な持久戦の様相が更に色濃くなって来た。

 午後4時
 CQに応答する局の半分が6エリア。
BAND内を見渡すと2,3,4,5の中間エリアが聞こえず、SKIPで九州や北海道だけになっている。
その分出ている局が減っているのだが、局間の雑音が強く静かにはなってない。

 午後5時
 秋は夕暮れ、山の端は雲間が少し赤くなったが、日没が早いのは今も同じ。
終了迄はまだ4時間も有るが、これ以上の持久戦は耐え難いので切り上げて撤収する。
249QSOで目標は達成した。
去年の成績は更に高い得点だが、全体アクテビティの低下から年々スコアは落ちる傾向と察する。
後片付けが終わる頃、辺りは真っ暗で落し物や忘れ物が怖いが、点検はしたので、これで下山する。

 <QSO結果>
時間| 21 22 23 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16|合計
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QSO| 26  8 19   6  -   -   -   -   2   7 14 19 14 21 24 24 13 17 18 17| 249
----+------------------------------------------------------------+----
累計|         53           59           61        101        160        214
|
 バンド  交信局数  得点  マルチ
   14 MHz       249       249 ×  189  =  47061
              (249QSOの内、80%の197は電信QSO)

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編集者 JR1CLL  RRK トップページに戻る