6m&Down コンテスト参戦記 電信電話(FM関東)部門 第15位 |
主催 : 後援 : 日時 : 1999年 7月 3日 〜 4日 |
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄 |
気になる天気 6月末に西日本へ集中豪雨を降らせた気象状態が7月3日〜4日に再来すると言う金曜日夜の天気予報。少し迷ったが、メジャーCONTESTなので出発した。関越自動車道は50Km/hの速度制限が出ており、水煙で見づらい。 全面通行止め 下仁田から山へ上る途中に『七久保橋倉線 土砂崩れで全面通行止め』の標識が出ている。 自分が今から行く経路だろうか、七久保橋倉線と言うのは? 途中でホイップを並べた無線車とすれ違ったが、彼らは引き返していずこかへ行く? 現場を確認 現場は山からの木や土砂が道路に堆積して封鎖している。 山側は大量だが、谷側半分は谷へ流れて残った分で小山が出来ている。そこに上って見ると車が通過した跡が有る。トラックなら行けるが、乗用車は傾斜のぬかるみにはまり動けなくなりそうだ。 強行突破 簡単には引き返せないので、ぬかるみを石で埋める事を考えた。 長靴に履き替え軍手をはめて、落石の中から適当な石をぬかるみに並べた。準備運動には充分だった。 運を天に任せ発進。 ホイルスピン 車全体がぬかるみの上に載った時に後輪のスピンが始まった。 アクセルを踏むと僅かに上るのでこの調子で踏み続けたらクリヤー出来た。 4WDの威力を発揮する瞬間だ。 後から自分のわだちを見ると、石は車に踏み押されて両脇の柔らかい方に逃げている。石が無ければタイヤが石の分だけより深み方向に進むと考えれば効果は有った。 無事ポイント到着 林道からポイントに入る道は、雑草が50cm〜1mにも成長しているが、誰も居ず安〜心。が立ち込める中を雨が断続的に降るのでカッパを着てのアンテナ作業開始。 アンテナは 144/430/1200の3BAND用GPを10mhに、430用15*2を8mhに上げる。2本目のポールには50の7エレ八木を8mhに144用8*2CQを4mhに上げる。 50で開始 八木のマッチングの取り付けネジの緩みを直すのに、無理してマッチングモジュールを開けた事から、アンテナに一抹の不安は有ったが、終始安定して動作した。まずは50SSBからスタートしたがパイルらしきパイルも無くたんたんとした幕開け。 パイルを期待せず1局1分ペースで充分と言う気持ちになれば、ボチボチ呼んでくる。 Eスポ 午前0時過ぎに8エリアが入感し、朝も7時半頃に目が覚めた瞬間から6エリアが入感。 他エリアが聞こえる時はマルチを増やすチャンスで時間をかけた。その分、局数が減るのだが、得点はマルチ増が有利と思う。 144 初日夕方からの雨は降りやまず、そのせいか出力が5Wしか出ない。 原因はSWR計内の異状かも? それともアンテナ分配器の先端が割れており浸水で絶縁抵抗が低下した影響も考えられる。 応答も悪い CQ局をコールしても順番が確実に後回しにされるので、出力5Wは本当だろうか? CQを出しても空振りばかりで呼びに回るしか無く、丹念に拾いに回った。2日目早朝に雨の上がった頃から正常に戻ったが気持ちが原因不明で悪い。 430 MASPROの15エレ八木はSWRが高く、GPにSメーター比較で負けている。 結局終始GPを使ったが、みかぼ林道から東京は遠い。周波数確保は容易に出来たが、それは呼ばれなかった理由の裏返し? 1200 GPは悲惨で1巡目はダイヤルを端から端まで回しても1局も聞こえなかった。SWRは良いし、電波も出てそうなのでCQを連呼してたら何局か呼ばれ安心した。 GPでは埼玉県境の志坂峠とグリーンラインの正丸峠フィルターで消え失せる様だ。 朝寝坊 午前4時頃には空が白み始める。 50用八木を3エリア方面に向けてニューマルチを捜す。しかし呼ばれない倦怠感と期待外れの失望感が増幅。睡魔に負けて、朝5時半から2時間仮眠した。 zLOG for SSB 今回のテーマ@は、SSBでzLOGへのキーボード入力させるチャレンジ。 PREFIXはすぐ入力し、SAFIXは口で復唱しながら入れる事でペースをとる。結果的には若干のトチリは有ったがまずまずで対応出来た。 MIC for SSB 今回のテーマAは新作フレキシブルマイクの実戦評価。 SSBでzLOG対応する為に両手を空かせる工夫で、古いラジカセからMICだけ抜き取って加工した。 今日が初公開でコンテスト前のQSOでOMに評価頂いたら、高音が伸びないとの事。 PTT for SSB 今回のテーマBは、新作MICのPTTスイッチやCQマシンの開始/終了スイッチを延長した試験で、ハンドル上に設置したパソコンの横にμSWを設置。この操作が慣れづに少しとちったが大過は無く合格。トチリに有った人は御免なさい! <結果> バンド 交信局数 得点 マルチ 50 MHz 368 368 39 144 MHz 135 135 15 430 MHz 118 118 12 1200 MHz 16 16 8 合 計 637 637 × 74 = 47138 <時間ごとの交信局数> (括弧内は電信の内数) 50 144 430 1200 ALL [21] 87 0 0 0 87 [22] 12 35(5) 0 0 47(5) [23] 10(10) 21(21) 0 8 39(31) [00] 44(25) 0 0 0 44(25) [01] 21(6) 0 13(13) 0 34(19) [02] 3(3) 17(11) 11 1 32(14) [03] 22(14) 0 6(6) 0 28(20) [04] 6(4) 9(1) 3 0 18(5) [05] 2(2) 0 20(4) 2 24(6) [06] 0 0 0 0 0 [07] 17(11) 0 0 0 17(11) [08] 38(18) 0 0 0 38(18) [09] 0 29(11) 5(5) 0 34(16) [10] 0 0 36(1) 4 40(1) [11] 21(21) 0 0 0 21(21) [12] 42(1) 5(5) 0 0 47(6) [13] 0 19 22(3) 0 41(3) [14] 43(9) 0 2 1 46(9) Total 368(124) 135(54) 118(32) 16 637(210) <時間ごとの累積交信局数> (括弧内は電信の内数) 50 144 430 1200 ALL [21] 87 0 0 0 87 [22] 99 35(5) 0 0 134(5) [23] 109(10) 56(26) 0 8 173(36) [00] 153(35) 56(26) 0 8 217(61) [01] 174(41) 56(26) 13(13) 8 251(80) [02] 177(44) 73(37) 24(13) 9 283(94) [03] 199(58) 73(37) 30(19) 9 311(114) [04] 205(62) 82(38) 33(19) 9 329(119) [05] 207(64) 82(38) 53(23) 11 353(125) [06] 207(64) 82(38) 53(23) 11 353(125) [07] 224(75) 82(38) 53(23) 11 370(136) [08] 262(93) 82(38) 53(23) 11 408(154) [09] 262(93) 111(49) 58(28) 11 442(170) [10] 262(93) 111(49) 94(29) 15 482(171) [11] 283(114) 111(49) 94(29) 15 503(192) [12] 325(115) 116(54) 94(29) 15 550(198) [13] 325(115) 135(54) 116(32) 15 591(201) [14] 368(124) 135(54) 118(32) 16 637(210) <マルチプライヤーの獲得状況> 50 144 430 1200 ALL [21] 11 - - - 11 [22] - 9 - - 9 [23] - 2 - 4 6 [00] 8 - - - 8 [01] 1 - 5 - 6 [02] 1 2 - - 3 [03] 3 - - - 3 [04] - - 1 - 1 [05] - - 3 1 4 [06] - - - - - [07] 4 - - - 4 [08] 6 - - - 6 [09] - 1 - - 1 [10] - - 2 2 4 [11] 3 - - - 3 [12] 2 - - - 2 [13] - 1 1 - 2 [14] - - - 1 1 Total 39 15 12 8 74 総括 50はアンテナへの信頼性とEスポの出現で、沢山時間を掛ける結果になった。 144〜1200は昨年の6D以来使用してないアンテナを持参した為に信頼性が悪く、急遽GPに頼ったが電波が弱く、相手にしてもらえず局数が増えなかった。 MICも最初の変調レポートがいまいちだった事からCW率が増え32。9%に。 CWのzLOGの方が楽だ!(CWのzLOGは今年1月から開始。) QSO頂きました皆様に御礼を申し上げますと共にこれからも宜しくお願いします。 JE1RRK 山崎喜久雄 |
ご意見、ご感想、ご質問等有りましたらお願いいたします。je1rrk@cqjapan.com 山崎 |
編集者 JR1CLL | RRK トップページに戻る |