WW DX PH Contest
          
参戦記
主催 : 
後援 : 
日時 : 2005年10月29日〜30日 
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄


 CONTEST開始
 庭の掃除や朝食の間にCONTEST開始時間が30分も過ぎているのに気づき、急いで無線機に灯を入れる。
今日は夕方に7Mhzで裏山に移動を予定していたが、天気予報では午後から雨で移動は駄目そうだ。
そう言う事ならホームから14Mhzの2エレで家事の合間に参加しよう。
早速、14150khzからアメリカの名だたるコンテスターが数人並んでいるので順に呼ぶ。

 鼠騒動
 最近、我が家に鼠が迷い込み、夜になると台所に出没する形跡があるので、妻や娘は怖がっている。
昼間の無線機はスピーカーを鳴らしているが、下からは更に大きい声がする。
下りてみると、ガサガサ音がすると言い、鼠だから捕まえて欲しいと言うのだ。
辺りの荷物からひとつずつ取り去り、核心の部分に触れようとした瞬間、鼠が走り出た。

妻は遠くに身を潜め、娘ははたきを持って凝視しようとしていた。
私は見た瞬間安心した。
子供の頃は捉えた鼠は水に沈めて溺死させ土の中に埋める役で、その遠い記憶で見慣れている大きさだったからだ。
実は都会の鼠は大きいと聞いていたが、今回はそうでもなかった。
部屋の中をあちこち追廻し、最後は家の外にでたので鼠騒動は終。

 午後3時
 妻や子の病院通いの送迎と買い物、その後に昼食で無線への復帰は午後3時になった。
S53,9A5、RW2、S50、HG6のZone15は当局の電波が弱く振り向いて貰えず。こんな所ともQSO出来ない様では情け無く嫌になってしまう。
でも、YL5、YT1、OH5、YZ3とQSO出来た。
この違いは、相手の信号がノイズを伴っている時は、その周波数のノイズレベルが高いので、自分の送信になるとそのノイズに潰されていると思う。
よって、クリヤー度の高い信号を選ぶ様にする。
アンテナやロケが1番の要因だが、それは見えないので、聞いた感じで判断するしかない。
応答率が半分以下ともなれば、CONTESTへの取り組み意欲は減退するので、僅かでもCONDXの回復を期待し、少し間を置く。

 午後4時
 OT5のオペレーターは日本人で、やっと当局の電波を拾ってくれた。
何回もの再送の末で日本人でなければそこまで丁寧には拾ってくれないと思う。
以前は海外からオペレートする日本人をCONTESTで聞く事は稀だったが、今や世界の各地から有る現実で、それだけ多くの日本人が世界で活躍している証拠だ。
まだZ15が中心だが、Z14もパラパラ聞こえる。

 午後6時
 ザーザー音が大きくなり、信号は相対的に減少。
聞こえるのは東欧が中心だが、いくら呼んでも応答を得られる確率は半分以下で恥ずかしくなる。
SSNのピーク付近では、せこいシステムでもCQを出してそれなりにCALLを受ける程に電波も飛んだ記憶も有るが、今やSSNが最低期では自分へのストレスだけが大きい。

 午後8時
 ザーザー音は変わらないが、それを裂いて聞こえる信号が6時台より強い気がする入感地域は依然変わらず東欧が中心である。
この時間のEU局はJAからも聞こえるが、応答している局を聞いていると北米局が続いている。
EUからはASとNAが同時に反対方向を相手しており、冥利に尽きる?

 午後10時
 風呂に入る前に今日の聞き納めとして、もう一度無線機に灯を入れた。
ダイヤルを停める事無く、バンド内を端から端までサ〜と早めに回したら、JAからのCQは確認できたが、DXからのCQは聞こえず。
今日のSCOREは、39QSO、99POINTS、13ZONEで2970でした。

 日曜朝8時
 昨日の開始時間直後の北米は応答がスムースだったので、今朝もそれを期待して8時に灯を入れる。
予想に反して北米は低調。群がっているのはカリブで当局にも聞こえるが、群がりが凄くこれでは呼ぶだけ無駄なので聞くだけとする。
自ずとコールは長くなり、切れる直前を掴んでいる。オンフレで群がればこれしか方法は無いと考えられる。
南米も出ているが、北米とJAから連続的にコールされ当局のコールが入り込む隙間は無さそう。

 日曜午前9時
 朝の混雑もいくらか緩和した様で、その分だけ応答率が向上した。
かつてはビッグガンで鳴らした著名局の信号も気のせいか寂しく、Sメターが9迄至らない。
1番の理由は当局のアンテナが2エレでチャチ、2番目はSSNが最低だから?

 日曜午前10時
 朝食後に覗くと、更に落ち着きを見せている。つまり、群がりが解けて当局の様な弱小局が呼んでもCALLBACKを得易い雰囲気を感じる。
3Zoneが中心だが、散発でも応答が有れば安堵する。
JAの各局も14.300前後に並んでCQを発射しており、北米を中心に相応の応答を得て心地よくCONTESTを楽しんでいる様だ。
常に発展を目指す者には良い刺激のモデルだ。

 日曜正午
 アメリカからのCQ CONTESTは僅かにしか聞こえない。
かと言え、アメリカとのパスは依然開いておりJAからのCQ CONTESTには相当な応答が入っている。
今の時間のアメリカの主力局は他の周波数か、異なる方向にビームを向け、JAを的にしてない様だ。
この時間は朝方の様なパイルアップが無い様で、BD4・LT1・KH7は当局でも満足な応答を得られた。

 日曜14時
 ロシアのヨーロッパを中心に東欧が聞こえる時間。昨日の午後3時はことごとく無視され、失望したので、今日は1時間早くTRYすると応答が良い。
これは同じCONDXでも初日に済ませた人はCALLしないので、それだけ競争率が低いからだろう。
国内CONTESTでもQRP局から2日目に多くCALLを受けるのと同じ理由であろう。
例え混んでいても1順後再び訪れた時は空いており、最初から無理に叫び続ける事もなさそう。しかし、裏目に出れば居なくなる!

 日曜17時
 昨日に続いて今日も買出し。朝から一日中曇天で帰る頃には薄暗くなる。
CT3:Z33が出ているのでCALLするが、JA各局の連続的なCALLで貧弱な当局は割り込めず。
Z15でも昨日から連日CQを出している局は、今日は手空きなので比較的応答が良い。
でも少しでも珍しいとJAが束になって呼んでいる様で当局はお呼びではなさそうだ。

 日曜19時
 G5:Z14をCALLするが、届かない。相手の信号は雑音を帯びているがCOPY可能。
ローカルが次々にGETするのを横目に置いていかれるのは何とも悲しい???

 日曜21時
 昨晩と同様にジージー音が強い中でZ15の局が依然数局聞こえる。
何局かCALLしたが、応答を貰える確率は約半分で、寂しい反面、よくぞ応答を頂けた各局へはお礼を言いたい。
アンテナを現在の2エレとその前の3エレを比較すると、3エレはトラップタイプで14Mhzは一番効率が悪く、これならフルサイズの2エレと変わらないと判断し1年前に現在の姿になったのだが。
FULL-DUTYとなるCWでは同じCONDXでもおそらく応答率が向上する筈で、それを今後は見極めたい。

 SCORE
 75QSO,193POINTS,19ZONEで9071点でした。

 秋の探索
 青梅の秋到来は御岳山や多摩川界隈の紅葉が顕著と思われますが、それにはまだ半月は要すると思います。
すでに北関東では紅葉ばかりか初雪の便り迄を耳にするので、覗いて来ました。奥日光の戦場ヶ原と、軽井沢から初冠雪の浅間山をUPします。


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編集者 JR1CLL  RRK トップページに戻る