全市全郡 コンテスト参戦記 FM部門で25位 |
主催 : JARL 後援 : 日時 : 1999年 10月 9日〜10日 |
原稿 JE1RRK 青梅市 山崎喜久雄 |
SWR測定 3.5〜1200迄の9BAND8本のアンテナを8時間要して上げた。 アンテナアナライザーで確認や修正を加え ながらの設営だが、それにしても長い。 同軸ケーブル8本を無線機に繋ぎ込み、動作させて最終SWR確認をする。 △3.5INV アンテナアナライザーと異なり、前低後高でCW専用で不満 SWRは1.0/3500、1.5/3525、1.9/3550 △7 INV 3.5と反対に前高後低で不満だがCWでも一応使えそう 1.8/7000、1.4/7025、1.2/7050、1.0/7075、1.0/7100 △14ヘンテナ アンテナアナライザーの事前測定と同じ結果が得られ安心。 SWRのDIPを中央に設定し、CW/SSBを無理して供用 1.9/14000、1.2/14100、1.0/14150、1.2/14200、1.9/14300 ◎21CQ 組み立てに時間が掛かるのが欠点だが、帯域が広く調整が容易。 1.1/21000、1.0/21150、1.0/21300、1.2/21450で最高 ○28CQ 帯域が広く良好だが、DIPが1.0にならないのが気になる。 1.2/28000,1.2/28250,1.2/28500,1.2/28750 ○50八木4エレ 組立は改造済みで早いが、ブラケット交換に手間を喰う 1.4/50000、1.2/50250、1.2/50500、1.2/50750、1.3/51000 ◎144 MASPRO10エレ 事前に組み立てて持ち込む。SWRは理想形 1.0/144000、1.0/144500、1.1/145000、1.1/145500、1.1/146000 △430 MASPRO 12エレ 調整ヶ所は無いのに前高後低で不満 1.6/430、1.8/431、1.7/432、1.5/433、1.4/434、1.3/435、1.2/436 △1200 CREATE 18エレ 調整ヶ所は無いのに前高後低で不満 1.7/1294、1.5/1295、1.3/1296 3.5と7はアンテナアナライザーと差があり、以前は相関があったのに何故? 21:00 スタート 50MhzSSBでスタート。空振りCQの連続。新ロケは400m高だが、周囲が1000m弱の峰なので、 やはり駄目かとの心配がよぎる。 21:17 妨害 9オーバーのビートを掛ける局が周波数を占領し降参。もとより呼ばれないので無駄な抵抗はやめて バンドチェンジし21へ。まだ始まったばかりだが仕方無い。 22:09 スプラッター その後、頃合いを見て50.320へ戻ったが、今度はフレンドから50.072にスプラッター=子供が出ている との指摘を貰った。 アレコレ考える前にまずは21へ再度QSY。 22:38 リンギング 21のSSBもパラパラで寂しいので3.5CWに引っ越す。 こちらはSメーターが思い切り振って大繁盛。 DSPは選択し易い100〜200hzではリンギングで跳ね返り音となる。 FD以来の久し振りで耳に馴染み辛い。NARの500HzIFフィルターだけでは混信を聞き分け辛いので、 DSPも400hzでONする。 10日午後10時が門限 開始では呼ばれず+妨害を受け+スプラッター発生中と言われ+3.5ではリンギングで耳に痛い=出 足が悪い。 今年最後のメジャーに付き、フルタイム参戦で頑張る予定から、直前に10日午後10時迄に帰宅する事 になった。開始前から出鼻をくじかれてたが、本番でその上に飾りがついた。 23:27 430CW/SSB 1200FMは相変わらず局数が少ない。 八木をこまめに回し周波数を丹念にサーチすれば多少QSO数は増えそうだが、やる気が沸いて来ない。 430にQSY後まずはCWから始めるが閑散。 SSBも過疎化が進んで相手がいない。飛んで無いから? 23:44 430FM FMは順にサーチしてコールし、空周波数でCQを出す作戦。丁度1時間ほどのひとときを過す事が出来、 幾分気持ちも落ち着いた。 いつも430FMは局数が多いので、オアシス的な存在だ。 日曜日の夜はモービル局は営業時間外で静寂だ。 00:47 144 ようやく144の出番が来た。CWではスイッチング電源がチューチュー鳴く。トライダルコアの両端に パスコンを入れて一旦は静かになり、気になる程では無かったのだが今日は気になる。 並列に少し大き目のパスコンを入れてみよう。 14 以降50から3.5迄順にQSYダウンを繰り返し、残りのバンドを一応舐める。 14では午前2時過ぎと言うのにDX局が目白押しだ。 SSBのコンテスト周波数の下でDX局がUPを指定している様で、ヨーロッパ局の一斉コールが聞こえる ので、コンテストの皆さんは遠慮してか? 250から上の数十Kcを空けている。 7 7MhzSSBは応答が悪い。『音が割れている』と現象を指摘されたが、今すぐどうして良いものやらわ からないので更に呼び続けると次に『GAINの上げ過ぎ』と言われた。 つまりMIC−GAINの上げ過ぎで可変調となっていると想定。 FMライク SSBでは声に合わせて電力計の針が振れる筈が、緩やかにデイスチャージしFM電波の様だった。 MIC−GAIN−VRを1時からALCが流れ始める11時に戻した。 CALLを再開すると応答は良くなったので、上記の指摘は解決した。 ボイスメモリ ボイスメモリーが運用中に壊れた。 再生するとTXとRXの切り替えリレーがばたついてうるさい。受信側では切れぎれ音が予想される。 暫く放置した後も同じ。 大昔は地声で24時間がなっていたが、ボイスメモリ購入後はすっかりお世話になり、今やがなるのが ばからしく思える。 安楽な生活に慣れると人間が駄目になる見本? コンセプト これ以上遅くなると明日が(すでに明日だが)辛いので、午前3時20分に仮眠へ。 運転席では落着かないので、今回は後部に用意した寝袋の中に入る。 今年はALL−JAに始まって、6D、FDと夜は寝ないでやったが、昼間の反動が大きい。 新たなコンセプト『居眠り自由で、フルタイム参戦』を本コンテストから適用した。 リスタート 朝は6時半からリスタート。寝袋の中は心地よいがいつまでも寝ていられない。 3.5は夜中の図太い信号から、か細いカスレ信号に変っており、フェードアウトが近い。 以降は暫時周波数をQSY。呼ぶのは適宜必要だが、CQで呼ばれないのは空しい。 7 昼過ぎから気を持ち直し、いつでも稼げそうで稼げない7MHzCWに挑む。 極端には混んで無い事からやっと1時間以上頑張れた。今日は気持ちの持続が課題だ。 14 午後2時過ぎからQSY。コンデションが良くて、コンテスト局がバンド一杯に展開。 かつその信号がクリヤーだ。北海道から九州まで、中間地域ののSKIPも無いのは初めての体験? CALLを一巡した後はCQで少し稼いだ。 14が良いので21や28を覗いたがそれほどでも無い。 50/144/430は同じような繰り返しで興味が湧か無い。 スプラッター解決 そこで頭から離れない悩みのスプラッターの再現実験を、ローカルが呼んで来た際に挙行した。 50SSBでCW帯に子供が現れる原因は、MIC−GAINの上げ過ぎと実験で判明した。 つまりBAND別にALCの流れ始め点は異なり、都度VR調整が前提。 そのVRは深く回すと、電波は確実に汚くなりスプラッターとして子供が生まれる様だが、ALC電流は VRの回転に対し比例的な増え方はせず気付かない。 指摘された時のVRは1時だが、適正では11時。7Mhzでの指摘が全てだったが、お陰で救われた。 薄暮の3.5 午後5時を回り、3.5Mhzが息を噴き返していると思い、覗いてみると案の定。 バンド内を早回しすると空席も有るので、そこでCQを始めたら早速のCALL。 CQとQRZを交互に織り交ぜたら、切れ目無く8局連続でCALLが来た。 今からが面白くなりそうな場面に差し掛かったが、ここで終わりにした。 リタイヤ 午後5時半を過ぎたので無線機の電源を切って未練を絶ち、急いで撤収に切り替える。 10日夜10時の帰宅を条件で参加したので仕方ない。 今回のコンセプトは『居眠り自由で、フルタイム参戦』のフルタイム参戦は出来なかった。 薄暮の撤収 車内の撤収は後にし、空に明るさが残っている時間は外作業を優先した。 その半分も終らない間に闇につつまれる。懐中電灯を使う作業は全貌が見えないので、作業の全体像を しっかりイメージしないと忘れ物の発生や、頭をぶつける。 ヘルメット着帽の作業だが、他の事を考え始めると頭がぶつかり、我に帰る。 小物は厄介 意外と面倒なのが社内の小物。 暗闇の山に一人だけで、時間の制約から気持ちがあせる。 バッグに入れて持って来た物が、再度入れると入らず頭に来る。 こんな事も有るのでバッグは、軽くチャックが締まる程度の量にすべきだ。 リグ リグは都度箱への出し入れをしているが、これも手間を喰う。 無線機を常設で走行する方法は無いか? 以前は助手席にテーブルを常設し無線機を底からビスで固定して走行した。 これから冬場の移動は雪が降り出せば、すぐ退散出来る必要が有る。 ヘッドランプ ヘルメットの上からゴムバンドで挟むヘッドランプを今回初めて使った。 単3乾電池4本で目先の作業には十分に明るい。と思って使っていたら1時間で切れた。 適宜頭をぶつけた時にランプでも割ったのかと外して見ても異常は無い。 仕方ないので電池を交換したらOK。単3と言えど1時間で消滅はおかしい。 単3乾電池の特性 乾電池を交換後の30分経過でヘッドランプが又切れた。 こんな筈は無いと思うが、車内作業なので室内灯で間に合わす。 やはりクラシックな単1を使うタイプの懐中電灯を予備で持参すべきと痛感。 しばらくしてヘッドランプのスイッチを入れると再び点灯した。 乾電池は自然にエネルギーが復旧するのだろうか?? <結果> バンド 交信局数 得点 マルチ 3.5 MHz 61 61 57 7 MHz 103 103 95 14 MHz 101 101 89 21 MHz 53 53 49 28 MHz 25 25 21 50 MHz 108 108 77 144 MHz 46 46 39 430 MHz 102 102 77 1200MHz 12 12 11 合 計 611 611 × 515 = 314665 昨年との比較 昨年は周囲の1000m弱の峰の上からのQRV。 10月なら電離層反射よりGWを優先と考え、中間の低い山の頂上に位置し都心への見晴らしを優先した。 ローバンドは差異が無い様だが、VUでは絶対高の差がモロに出たのが今回の結論だ。 昨年は干渉から10日朝に4Hロスでアンテナの組み替えをしたが、それでも21や14は故障で再起せず、 戦意喪失で午後1時にリタイヤした。 今年は昨年より4時間も延長し、その時間帯で7と14の局数を伸ばした。 それでも局数はVUを中心に昨年より少ない。 まとめ 以前から楽しみにしていたにも関わらず、直前に門限が付けられた事で、やる気が半減したまま CONTESTに突入した。 その為に前半は暗い気持ちの連続で事象をネガティブに考えていたが、10日の午後当たりからようやく マインドコントロールが可能となり、面白くなり掛けた頃にタイムアウト。 良い時ばかりは有りません。CU AGN73 JE1RRK 山崎喜久雄 |
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編集者 JR1CLL | RRK トップページに戻る |